童貞だ…

童貞の心を取り戻すんだ…

いつからだろう…

こんなつまらない人間になったのは…

いつからだろう…

こんなに冷えきった人間になったのは…

ふと思い出す…

童貞だった頃の自分を…

もう約15年くらいも前の事だ…

思春期真盛りの俺は…ギラギラしていた…

中学生の頃、コンビニでドキドキしながらエ○本を買った…

エ○本を無事買う事に成功すると、極度の緊張から解き放たれた
俺の股間は物凄い勢いで勃起した…

抑えきれない熱い感情の波が押し寄せてくる…

抜きたい!

早くこのエ○本をオカズに抜きたい!

俺は今にもパンツを突き破りそうになり、先端から我慢汁を放出し続ける
ピストルを必死に宥めながら、チャリに乗り、思い切り立ちこぎをした…

自宅につき、駆け足で自分の部屋に入り…

全てを脱ぎ捨てると勃起したピストルが猛々しく脈を打ってピクピクしている…

そんな自分のピストルを見ているとなんだか誇らしい気持ちになる…

だが…今は、自分のピストルに酔っている場合ではない…

抜くんだ!

買ったばかりのエ○本を左手に持ち、勉強机の椅子に座り、右手で擦り始める…

くぅ~~~~~!きっもちぃ~~~~!

俺は、無我夢中で擦る!

エ○本のページを捲る!

当時の俺にとってエ○本には夢が一杯詰まっていた…

まるで宝石箱の様にどのページも輝いて見えた…

S○Xへの強烈な憧れを胸に俺は擦った…

擦る!

捲る!

擦る!

捲る!

コンコン…

突然、ノック音が俺の鼓膜を刺激する…

なんだと…!?

返事もしていないのにドアが開き始める…

やめろおおおおおおおおお!

心の中での叫びも虚しくドアは完全に開き、母親が立っている…

母親が全裸で片手にエ○本を持ち、ギンギンに勃起している俺を見ている…

『アンタ昼間から何やっているの?』

母親が笑いを堪えながら聞いてくる…

「いや…別に…何もしてないけど…」

俺は下を向きながらバレバレの嘘をつく…

どんどん萎えていくマラ…

ゆったりと垂れ落ちる我慢汁…

母親はニヤリと笑いながらそっとドアを閉めた…

くっそおおおおおおおおおおおおお!!

泣いた…

恥ずかしすぎて泣いた…

あの頃の俺は…信じていた…

S○Xをすれば何かが変わると…

S○Xをすれば世界が変わると…

童貞を真っ先に捨てた人は英雄扱いされる…

そんな英雄になりたかった…

女を見れば常にエ○い事を考えてギラギラし勃起する…

そんな熱い男だったんだ…

あんなに熱い情熱を持っていたはずなのに今の俺は、なんだ…

良く童貞を馬鹿にする人がいるが…それは違うと思う…

少なくとも俺は童貞だった時の方が遥かに楽しかったし
まだ見ぬ夢を求めてギラギラしていた…

今の俺は、あんなに可愛いアイドルと握手をするという機会に恵まれているのに
アイドルを目の前にしても何も感じない…

きっと童貞だった頃の俺だったら必死だったはずだ…

必死にアイドルに自分をアピールしてどうしたら今、目の前にいるアイドルと
ヤレるかを本気で考えていたはずだ…

今の俺はアイドルに自分をアピールして一体、何の得があるのか?
等というつまらない損得勘定が先行してしまい全く熱くなれない人間になってしまっている…

性欲も年齢とともに退化していっている…

朝起ちなんてもうしばらくしていない気がする…

童貞だ…

今の俺に必要なのは童貞だった頃のあの熱く燃えたぎるようなギラギラした感情だ…

このままじゃただ腐るだけだ…

どうせアイドルと握手するなら口説くつもりで挑め!

口説き落とせ!

もちろん、普通に考えたらアイドルを握手で口説き落とす事なんて不可能だ…

でもだからって諦めるのか?

諦めたらそこで終わりだ!

諦めなければ奇跡は起こる!

童貞は諦めない!

童貞はただ進軍有るのみ!

思い出せ!

あの頃の熱い情熱に身を焦がしていた自分を!

蘇れ!俺の童貞!

オール!ハイル!童貞! オール!ハイル!童貞!

プルプルプル…

電話が鳴る…

ディスプレイには“つん太郎”と表示されている…

「もしもし…」

『行くぞ!』

「へっ…!?どこに…!?」

『全国握手会に決まってんだろうがぁ!?メーン!!

「で…でも…券持ってねぇんだけど…」

『そんなもんこの俺様がやんよ!!だから今すぐ行くぞ!狂乱麗舞ブリバリィィ!!

Yes, Your Majesty…」

まさかこんなに早く童貞の心を取り戻すCHANCEが訪れるとは…

行くか…修羅の道へ…

2013/03/03

この日俺は…つん太郎さんからの誘いを受け
西武ドームで行われたAKB48の新曲So longの全国握手会に参加する為
西武球場前に登場した…


この日は、つん太郎さんの地元のヲタク友達の光慢カリ之助君と
光慢カリ之助君のヲタク後輩のラ・フランス君というヲタクが一緒に参戦するという事だった…

西武球場前に到着し、しばらくするとつん太郎さん達が到着したという連絡がくる…

俺は、光慢カリ之助君にもラ・フランス君にも会った事は一度もなかった…

一体どんなヲタクなのか…

俺は、ワクワクしながらつん太郎さん達がいる場所に向かった…

一際、大きなヲーラを発しているヲタク達がいる…

間違いない…彼らだ…

光慢カリ之助君は肌が黒く服装はバイカー系の漢ヲタクって感じだ…
俺の好きなチャラそうな雰囲気を醸し出しており
イカしたサングラスとパンパンに膨れ上がった財布に濡れた…

推しは佐藤亜美菜さん、松井咲子さん、松井玲奈さんの様だ…
ほぼ毎日、公演にも応募しているらしく…
今はSKEのDVD収集をしている模様…
素晴らしく貪欲なヲタクだ…

光慢カリ之助君の後輩のラ・フランス君はあの糞寒い中ロンT、1枚で会場に登場するという
ヲタ芸をかましており…爽やかな感じの好青年ヲタクという感じだ…
見ているだけで爽やかな気持ちになれる雰囲気に濡れた…

推しは高橋みなみさんの様で
この日の前日にも行われていた全国握手会にもつん太郎さん達は参戦しており
その時、推しの高橋みなみさんと握手して感動のあまり本気で泣いてしまうというヲタ芸をかましたらしい…

二人とも…イケメン過ぎた…

とてもここ最近、接触し始めたとは思えない程のヲーラだ…

48Gへの想いは凄い物で9割方48Gと推しへの愛を語っていた…

凄い…

彼らの48Gに対する愛は俺を軽く超越している…

彼らを見ていると俺のヲタクとしての年月が全て否定された様な気持ちになる…

しかし…

俺は…負ける訳にはいかない…

俺には、接触し始めて3年という年月がある…

3年接触して覚えてもらったメンは佐藤すみれさんただ一人だけだけど…

なにより今日の俺は童貞だ!

負ける要素が見当たらない!

口説く…

口説いてやる…

口説いてやんよ!!

俺は全国握手券を1枚も持ってなかったが…
つん太郎さんと光慢カリ之助君とラ・フランス君がそれぞれ1枚ずつ握手券をくれた…

これによって一気に3枚の握手券を手に入れる…

みんなの優しさが染みる…

みんなから貰ったこの握手券…決して無駄には出来ない…

涙が頬をなぞった…

西武ドームに入ると俺はipodを装着した…

流れ出すteamT「よっしゃあヲタク唄」





よっしゃあヲタク唄

作詞:もろこし輪太郎
作曲:teamT

そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
おりゃ おりゃ おりゃ おりゃ よっしゃあーーーーーーー!

ヲタク ヲタク ヲタクが 燃える
それが定めよ ヲタク

券もて! 推しもて! 枠増やせ! [つん!つん!つん!つん!つん!]
握手はヲタクの華舞台 [つん!つん!つん!つん!つん!]

肉断て! 骨断て! 体(たい)かませ!
行けやつん太郎 会場一騎駆け

幾千万の 推し被り目掛け斬りこめ

崩せ! 叩け! 潰せ!
崩せ! 叩け! 潰せ!
すみれの馬 田野と駆ける ヲタクに候(そうろう)

崩せ! 叩け! 潰せ!
崩せ! 叩け! 潰せ!
舞ってみせようぞ ヲタク舞い

そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ! そーれ それそれ! よっしゃあ!

ヲタク ヲタク ヲタクが 惚れる
命短し恋せよヲタク うぉおお

ヲタク ヲタク ヲタクが 燃える
それが定めよ ヲタク

(セリフ)
『このつん太郎と申すは、
田野優花の鉄兜(てつかぶと)、
佐藤すみれがヲタにて候(そうろう) 破っ!』

吠えろや! おらべや! 勝ち閧(どき)を [つん!つん!つん!つん!つん!]
右手(めて)には 優花の握手券 [つん!つん!つん!つん!つん!!]

すみれのごとくに 散りて田野
田野は定めか すみれ花と散れ!

優花が笑う 推し被り目掛け斬りこめ!

砕け! 叫べ! 揺らせ!
砕け! 叫べ! 揺らせ!
うなりあげろ PLAYBOY WOTAKU PLAYBOY!

砕け! 叫べ! 揺らせ!
砕け! 叫べ! 揺らせ!
ヲタのつん太郎 いざヲタク舞う!

そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ! そーれ それそれ! よっしゃあ!

ヲタク ヲタク ヲタクが 濡れる
色はにほへど散りぬるヲタク うぉおお

ヲタク ヲタク ヲタクが 吠える
散って田野咲け ヲタク

ヲタク ヲタク ヲタクが 惚れる
命短し恋せよヲタク うぉおお

ヲタク ヲタク ヲタクが 燃える
それが定めよ ヲタク

笑みて散りゆけ ヲタク

それが定めよ ヲタク

そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
そーれ それそれ そーれそ![つん!]
おりゃ おりゃ おりゃ おりゃ よっしゃあーーーーーーー!

顔を叩き、気合いを入れ俺は、走り出した…

渡辺麻友さんと田野優花さんがいるレーンへ…

レーンに入るとどんどん流れていく…

握手まではあっという間だ…

まぁそれだけ…早く剥がされるという事だが…

今までの俺は、剥がしに身を任せていた…

しかし今日の俺は、違う!

童貞の頃の熱い情熱を取り戻すと決めた俺は違う!

今日の俺は梃子でも動かないぞ!

渡辺麻友さんと田野優花さんを口説き落とすまで粘ってやる!

手のひらの確認をされ、俺の番が来る…

「うおおおおおおおおおお!田野ちゃああああああん」

『帽子大きいよ!きゃははは!』

大きい濡れた瞳をキラキラさせながら田野優花さんが言ってくる…

その瞳に吸い込まれそうになる…

気付くと剥がされている…

「うおおおおおおおおおおお!わたな・・・」

しっ…死んでる…

眼も半開きで顔面蒼白だ…

もう俺という存在すら認識してねぇ…

握手会なのに指先をそっと摘むだけ…

渡辺麻友さんと撮ったあの写真会の素敵な思い出がボロボロと崩れ落ちていく音がする…

なんか…童貞ぶって…ごめんなさい…

俺は、心の中でそう呟き、俯いたまま剥がされた…

くそおおおおおおおおお!

やはり人間は…そう簡単には変われないのか…

何も出来なった…

口説くどころかただ気持ち悪い雄たけびをあげてただけ…

俺は…一体何やってんだ…

一体何しに来たんだ…

『はああああああ~田野ちゃんマジ…可愛い…マジで可愛いいいいいい!』

と、落ち込んでいる俺を尻目に、つん太郎さんが田野ちゃんで始まっている…

つん太郎さんはしっかりと結果を残していた…

新たなDestinyを感じていた…

それに比べて、俺って存在は…

3年通ってこれかよ…

その後、武藤十夢さん・岩佐美咲さん・小嶋菜月さん・小森美果さん・山内鈴蘭さん・岩立沙穂さんのレーン向かった…

俺が握手する時は小嶋菜月さんと山内鈴蘭さんは不在だった…

すっかりと意気消沈していた俺は、公演後のハイタッチ並の速度の剥がしに身をまかせる…

「あざ~す!あざ~す!」

とひたすら連呼しもう誰と握手しているのかも良く分からないまま
気付くとレーンの外にいた…

せっかくみんなから頂いた握手券なのに…
こんな使い方をして申し訳ない気持ちで胸が痛む…

これじゃあハイタッチと同じじゃねぇか…

今日、俺は…何しに来たんだ!?

童貞の頃の様な熱い情熱を取り戻しに来たんだろうが!?

童貞の頃の様な熱い情熱をメンにぶつけにきたんだろうが!?

このままじゃ…俺は何も変われない…

このままじゃ…自分で自分が許せなくなる…

悔しい…

このまま終われるか!?

みんなから貰った券だ!

無駄には出来ない!

最後の1枚に俺の全てをかける!

そっと目を瞑り…思い出す…熱い情熱を持っていたあの頃の自分を…

童貞全開の小学生の時に友人から誕生日プレゼントでもらった
「へい!お待ちっ!」というちょっとしたエ○漫画を学校に持って行った…

興奮した男子生徒達がエ○漫画を取り囲む…

次第にエ○漫画の取り合いになる…

エ○漫画の取り合いの激しさが増す…

その時俺の大切な友人から貰ったエ○漫画の大切な表紙が破けた…

その光景を見た瞬間俺の中で何かがキレる音がした…

「おめぇらあああ!!俺の大切なエ○漫画に何してんだあああああ!!」

俺は…暴れた…大暴れした…

大切なエ○漫画を傷つけられた事を許せなかったんだ…

そんな熱い自分を思い出すとふつふつと俺の中に力が湧いてくる…

勇気という名の力が…

今度こそやってやる…

もう俺に退路は…ない!

深く深呼吸をし俺は、走り出した…

柏木由紀さん・菊池あやかさんレーンへと…

体が軽い…

まるで羽が生えている様だ…

間違いない…

今の俺は…無敵だ…

どんな狂ヲタクにも…弱い自分自身にも…負ける気がしない…

ワクワクが止まらない…

こんなにアイドルと接触する事が楽しみなのはいつ以来だろうか…

もう大丈夫だ…

俺は今…猛烈に熱血している!

レーンに入り、手のひらをスタッフに確認してもらい、俺の番…

しっかし…このレーン…せめぇなぁ…

なんでこんなせめぇんだよぅ…!?
ナメてんのかよぅ…!?ボクぅ…!?

とイライラしていると柏木由紀さんの前をそのまま通り過ぎていた…

ま・・・不味い…!?

この流れは非常に不味い…!?

菊池あやかさんが謎のポーズをとって何か言ってるが聞こえない…

一体何を言っているだ…この女は…!?

彼女の視線と俺の視線が交わった瞬間、彼女がニヤりと笑った…

彼女と握手した過去のトラウマが急速に蘇ってくる…

やめろ!!やめてくれ!!

私の中に入ってこないでええええええええ!!

と思った瞬間に俺は、レーンの外に追いやられていた…

うわああああああああああああああああああ!

俺はその場で崩れ落ちた…

結局、最後も何も出来ず終わった…

むしろ最後に至っては、口説くどころか声すら発してねぇ…

俺のあの意味不明な自信は一体なんだったんだ…

後でつん太郎さんに聞いた所、菊池あやかさんは
「So long」と言っていたらしい…

So long…さようなら…

クックックッ…!?

そういう事かよ…!?

彼女は…童貞ぶって調子に乗っている俺に精神攻撃をしかけて…
とどめを刺してきたって事か…!?

俺は…思い切り大の字に寝そべった…

西武ドームの眩しすぎるライトの灯りが見える…

目尻からは涙がとめどなく溢れ出てくる…

ipodを取り出し、イヤホンを両耳に装着し曲を流す…

teamT「ヲタクのため息」が流れてきた…



~ヲタクのため息~

作詞/作曲:もろこし輪太郎

なんでいつもこうなるの?哀れな己よ
わかりきった接触に ぽっかりハマってる

一人じゃヲタ活できない
そんな事 わかってるけど
ツンデレカフェの ヲタクじゃあるまいし
飼いならされたくはない

風のように ヲタクになりたいんだ
すべて投げ捨てて
それはきっと さみしさを抱く事…
だけど 光り輝く つん太郎も孤立さ

目眩を感じさせるくらいヲタク的だし
ヲタ活はプライレスだなんて思えるほど愛しい

だから、だけど、不自由になり
何も手につかなくなり
気付けば もはや手遅れで僕は
アイドルを困らせてる…

風の中で ヲタクになれた時
聞こえてくるのか?
塩対応のはずが 輝いてる
僕とつんと 大きなヲタクのため息が…

風のように ヲタクになりたいんだ
すべて投げ捨てて
それはきっと さみしさを抱く事…
だから 光り輝く…

風の中で ヲタクになれた時
聞こえてくるのか?
塩対応のはずが 輝いてる
僕とつんと 大きなヲタクのつく ため息が…

この歌が物凄く身に染みた…

teamTの曲に捨て曲なんて一つもない…

リクエストアワーには1曲もランクインしなかったのが不思議で仕方ない…

涙が止まらない…

俺は人目もはばからず大声を出して泣いた…

情けない…

何も出来なかった自分が情けなさすぎる…

すると優しく肩を叩かれた…

振り返ると、つん太郎さんと光慢カリ之助君とラ・フランス君が
凄く良い顔をしてこちらを見ていた…

どうやらみんな、この全国握手会を心から楽しんだ様だ…

『もろこしぃ…バクステ…行くぞ!!』

つん太郎さんが眩しすぎる程に爽やかなヲタク顔をみせて俺に言ってくる…

「バクステ?」

『おめぇは…俺に黙って…ついてくりゃ良いんだよ!』

かっ…かっこいい…

『もろこし君!行こうよ!秋葉原に!
俺…SKEのマジカルラジオのDVDも買いたいし!』

光慢カリ之助君が凄く優しい笑みを浮かべて俺に手を差し伸べてくれる…

『行きましょう!もろこしさん!元気出して下さいよ!』

ラ・フランス君も凄く爽やかな笑顔を浮かべて俺に手を差し伸べてくれる…

俺には何もない…と思っていたけど…

俺にはこんなに素敵な仲間がいる…

どんなにヲタ活がうまくいかなくたって俺には手を差し伸べてくれる仲間がいる…

それで十分じゃないか…

君達に出会えて本当に良かったよ…

俺は差し伸べられた手を掴み立ちあがった…

『行くぞ!!我らがヲタクの聖地へ!!』

つん太郎さんはそう言うと颯爽と歩き出した…

俺達も踵を返しつん太郎さんの後ろを歩き出す…

バックステージ(バクステ)で衝撃の出逢いを果たす事になる事を…
この時の俺は…まだ知らずに…


続!!