Perfumeのコンピレーションベスト「LOVE THE WORLD」の7週目の週間チャートの結果が、昨日発表されて、今週は、先週より25%ダウンして1,841枚で、先週より16ランクダウンの51位でした。
1週目 118,186 (1)
2週目 *21,302 (12)
3週目 **9,556 (11)
4週目 **5,578 (17)
5週目 **4,483 (23)
6週目 **2,585 (35)
7週目 **1,841 (51)
累計 163,531
今回のコンピアルバムは収録曲の内容や、前所属のレーベルから出された影響でプロモーションが行き届かなかった事もあって、売り上げは前作「JPN」の約半分にとどまっており、このまま行くと、いわゆる「プラチナアルバム(出荷枚数25万枚)」に到達するのはかなり難しそうですが、Perfumeだけではなく日本のCD売り上げ自体が相当落ち込んでいる事は、今年のベストセラーの数字を見ると明らかであり、こうなると少しでもネガティブな要素があるアルバムはあからさまに数字が下がると言えるでしょう。
では、ここで今年のアルバム年間チャートをご紹介いたします。
(なお、この数字は皆さんにはすっかりお馴染みの「Natsu Style」さんのページのデータを頂いております)
このTOP10をご覧になると分かるように赤字で書かれているもの以外は、いわゆるベストアルバムなんですよね。
(AKB48については握手券が付いているので真の意味でのオリジナルアルバムからは除外しました)
もともと日本のCDアルバム市場ではベスト盤が幅をきかせていた事は事実ですが、ここ数年はレコード会社の収益の命綱としてこのベスト盤を発売しているような感が伺えます。
実際、山下達郎氏は今回のベスト盤のプロモーションで、今回の発売の理由についてはっきりと、「事業計画です」とネタバレしてますからね(笑)。
山下達郎ぐらいの大御所で、所属レーベルの経営にもかなり口を挟めるくらいの力を持っているアーティストならば、まだベスト盤の発売時期をコントロール出来るかと思いますが、そこまでのキャリアも持ってないアーティストなら自身の考えに関わらず、会社の事情で有無を言わせないリリースがあったりするのでしょうね。
実際、一部上場していて短期的な利益が急務な、某エイ〇ックスの社員さんの話だと、新曲のリリースが滞った折には有無を言わせずベスト盤らしいですから。
1位 116.2万枚 Mr.Children 「Mr.Children 2005-2010<macro>」
2位 109.9万枚 Mr.Children 「Mr.Children 2001-2005<micro>」
3位 102.2万枚 AKB48 「1830m」
4位 *76.5万枚 EXILE/EXILE ATSUSHI 「EXILE JAPAN/Solo」
5位 *74.5万枚 桑田佳祐 「I LOVE YOU -now & forever-」
6位 *64.9万枚 コブクロ 「ALL SINGLES BEST 2」
7位 *50.5万枚 安室奈美恵 「Uncontrolled」
8位 *43.9万枚 山下達郎 「OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~」
9位 *41.2万枚 いきものがかり 「NEWTRAL」
10位 *38.8万枚 ゆず 「YUZU YOU[2006-2011]」
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28位 *16.2万枚 Perfume 「Perfume Global Compilation “LOVE THE WORLD”」
33位 *14.7万枚 aiko 「時のシルエット」
41位 *12.4万枚 きゃりーぱみゅぱみゅ 「ぱみゅぱみゅレボリューション」
60位 **8.6万枚 Perfume 「JPN」
Perfumeにゆかりのある皆さんを抜き出してみましたが、こうして見るとお得感がアリアリのベストアルバムではない、オリジアルアルバムをしっかり売る事は現状ではなかなか難しそうです。
aikoの「時のシルエット」はオリジナルアルバムなんですが、去年リリースした2枚のベスト盤の売上に比べると約半減でした。
2001年にリリースした「夏服」はミリオンセラーだったのですが、あの頃からライブのチケットの入手の困難さは全く変わらないのにも関わらず、CDの売り上げ枚数だけは落ち込むなんてなかなかシビアな話です。
そういえば、のっちの誕生日のパーティーに付き合ってくれたチャットモンチーさんのアルバムの売り上げはどうだったんだろう?と思って調べると、発売週で約2万枚余り。
全盛期には約10万枚は売れたんだけどなあ。
日本の音楽市場の収縮に関しては色々と意見はありますが、簡単に述べるなら、「音楽というカルチャーの地位を上げる努力をせよ!」という位ですかね。
ボクが小さい時は、レコード盤を持っていた年上の人は随分大人びて見えましたがね。
例え、配信だろうが、自分の知らない音楽の音源を持っている人には憧れを持たざるを得ないような環境を作っていくしかないように思います。
その為には、一にも二にも、著作権の名の元に音源の囲い込みを行っている事を止める事ではないでしょうか。