しんぼる | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
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松本人志監督のしんぼるを見て来ましたよ。


松本人志演じるパジャマ姿の主人公が白い壁に囲まれた部屋で目覚めて脱出を図る所から始まるんですけど、前半部分で仕掛けられた笑いのネタは映画のストーリーの中での笑いではなく、何か延々と続く1人コントを見せられているようで、確かに面白い所もあったし笑った所もあったんだけど、映画っぽくないなぁと思いました。


あと見た人は解ると話ですけど、醤油の件のオチは簡単に予想ついちゃいました(笑)


そして一番問題なのが、師匠も言ってたように映画はまず核となるストーリーありきで存在するとボクも思うんですけど、この映画はその核が明かされないまま終わるんですよ。


男がなぜ白い部屋に閉じ込まれたのか、なぜそこから脱出しなければいけないのか、脱出したら何が起こるのか、全てがわからないまま終わるんです。
ストーリーって所謂『起承転結』でしょ?


起と承と続いて、実は転かな?ていう部分があったんですけど、そこで今までの1人コントを全面に押し出していた演出からガラッと変わってしまって、何か生命や輪廻転生やらをイメージさせるかのような映像が沢山映し出されて、「あ!ひょっとして、あの白い部屋は実はこれから生まれようとする人が眠る場所である母体をイメージさせたかったか、もしくは逆に亡くなった人に天国へ旅立つまで自分の人生の業を振り返らせる為の場所を想定して作ったモノなのかな?
だったら、このストーリーの逃げ方ズルいなぁ…」


と思っていたらどちらでもなかった。
何も解決してくれず終わってしもうた(笑)
周りのお客さんもエンドロールが流れた瞬間変な息が漏れてたし。


白い部屋に閉じこめられて脱出に四苦八苦するという最初の構想は面白いと思うんですよ。
そこで繰り広げられる数々の失敗を笑いに繋げていくという所も。


ただ、その先のストーリーがちゃんと膨らんでないで、いきなり展開がガラッと変わってそのままプッツリと終わってしまうというのが、なんか不完全燃焼だったんですね。




とにかく解釈が難しい映画でした。
でも実際自分の目で見た方がいいと思いますよ。そして面白い!と思った方はぜひ感想を教えてくださいまし。