認知療法の歪んだ思考・介護編③心のフィルター | 介護職の闘病記

介護職の闘病記

うつ病を発症して10年
再発と寛解
休職と復職、退職
を繰り返して
それでも再婚と子どもにも恵まれている

そして認知療法に出会えたことで

ようやく希望の光が見えてきている

そんな話をまとめてみます。

 なんでもよいので、良くない出来事を思い出して、そればかりを考えてみてください。

 認知療法の原書ともいえる

「いやな気分よ さようなら」デビッド・D・バーンズ

によると

 

例えば、あるうつ病にかかった女子大生は一番の親友が他の学生にからかわれていたのを聞いて、次のように考えた

「人間なんて、こんなものだ。残酷で人の気持ちなんてわからないんだわ」

 しかし、彼女はここ数か月で残酷であった人などほとんどいないことを忘れているのです。

 

 つまり、一つの悪いことばかりが気になってしまい、他の良かったことすら忘れてしまい、囚われてしまうのです。

 

 介護の仕事に例えてみると

 あそこのケアマネさんは本当にキツイし利用者さんに対しても何もしないな。あそこのケアマネ及び、関連施設もどうせ悪い所に違いない

→まず、他のケアマネさんは関係ないですよね。事業所も。しかも、そのケアマネさんのことを全て知らないですし、他にも良い点があるかもしれないのに、みようともしない

 

 あの職員は、本当におむつ交換が遅いわね。本当に使えない職員だわ

→他にも良い所はあるのでは?利用者さんに丁寧に接することができるし、お風呂介助は上手いかもしれない

 

こういったことを心のフィルターといいます。