簡単に言うと
アフリカの小国の王が、覆面のヒーローになる映画。
主な登場人物
ヒーローに変身する国王(チャドウィック・ボーズマン)
王の座を狙う従兄弟(マイケル・バカリ・ジョーダン)
アフリカ人の未来都市
白人たちが築き上げたヨーロッパ文明に、巻き込まれるように文明化してきた、その他の地域……
侵略とか奴隷貿易とか植民地化とか、重い歴史があった……
白人よりも黒人の方が、あらゆる面で優れている、逆転した世界が描かれているんだけど、この映画を観始めた時に感じた、抵抗は何だろう?
白人の方が黒人よりも上であるべきだみたいな、不条理な秩序を守りたくなる気持ちが、アジア人のオイラの中にも埋め込まれていたらしい!
なぜだろう……
自分の中の見たくないものに気付かされる、純文学みたいだ!
パッと見は、完全なエンターテインメント作品なのに……
貴重な金属を盗み出した白人犯罪者を追いかけて、黒人の陛下と女戦士たちがやってきたのは、韓国の釜山!
白人か黒人かの二項対立じゃなくなると、抵抗がなくなるね……
多様性?
これも、新たな発見だった!
決闘で国王が決まる未来都市
アフリカの草原を抜けて山岳地帯に入ると、谷間にSF映画らしい未来都市が築かれていて、科学技術で外からは見えないようにされてる!
アメリカや日本に未来都市が出現するより、面白いよね?
この面白さの源、距離を感じること自体に、自分の中の差別感情を見つけてしまって……
その文明人たちが民族衣装に着替えて、新国王を決闘で決める集会!
外国人がイメージする昔の日本だったら、せいぜい江戸時代でしょ?
このアフリカ人たちは、何千年前からの姿をしているんだ?
日本の総理大臣を剣道の試合で決めたら、映画になるだろうか……
内戦が始まる未来都市
黒人対白人の戦いになるかと思わせて、アフリカ人同士の戦いになる……
過激な黒人と戦う穏健な黒人に、白人が味方して勝利!
それはいいんだけどさ、アフリカの国は内戦をするってイメージはマズくない?
日本の歴史の教科書には、西郷隆盛の西南戦争以来、内戦をしてないってことが自慢げに書いてあるよ!
映画の舞台が現代のアメリカだったら、内戦が起こる?
逆転させたり、距離のあるものを結びつけたりして、フィクションが生まれるんだけどさ……
発想のもとになる、多くの人に共通する先入観について考えると、いいのかなって思っちゃう……
自分でも創作活動をしていて、いつもAIに注意されるから!