壁に囲まれた町 |   希夙の絵本とイラストと☆彡

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宮沢賢治の童話の世界  
未来へ続く 希夙ワールドファンタジア
 

町に暮している人たちのほとんどは知らないんだ


ここが壁に囲まれていることを

僕は気づいてしまった 

外に本当の自由があることを

だから列車に乗った

やがて着いた終着駅は 普通の駅に見えるが 反対車線の向こう側が大人の背丈ほどの壁になっている

僕は急いで列車を降り こっそり反対車線からツタをつたわって壁を越える

おや僕一人じゃないんだ 

壁を越える瞬間 ツタが動き出し まだつたわっている人を絡めとっていく

壁が気がついたんだ

時間じゃないのに電車のドアが閉まり 引き返していく

電車の中で 降りるのを待っていた少女の驚いた顔が去っていく

僕は 恐怖の予感にうつむき背を丸めて 外の街を外に向かって歩き出した

「本当に自由になるんだ」

小さい小路の先に交差点が見える

少女は ツタに絡めとられた人たちはどうなったんだろう なぜ壁は外に出さないように

ガシャーン ガシャーン   ガシャーン

小路に向かって立て続けに三台の車が突っ込んで来て大破した

壁は僕を消そうとしているんだ

壁を知り 超えた連中を消そうとしているだ

心臓がバクバクいいだした

大破した車の隙間を抜けて 交差点を走って逃げる 住宅地の小道を抜けると ここは高台で向こうにビルの群れが遙か見渡せる

そのまた向こうに 薄らと蜃気楼のように連なる壁が見えた

「ここもまた 壁の中なのか…」

もう戻れない

狙われる それでも行く 幾重にも連なる壁を越えて

その決意の魂を 僕は養わなくては

小走りに歩きながら ビルの影に隠れながら 小さくなって僕は息を整えた






これ 夢なんです

壁は多分 私の潜在意識の壁かもしれない

幾重にも連なる壁の向こうに

大きな宇宙が広がってて

そこに神さまが愛が居らるって思う ^ ^