「毎日、寒いですね。」

ゴミ出しでご近所さんに会うと最初の一言はこれ。




1人暮らしのご近所さん。

寒波の中、電気代高騰で何を節約したら良いかしら?と。

カイロを貼り、たくさん着込んで…それでも2万円を軽く越え、ガス代まで入れたら3万ぐらい。

もう万策尽きたわと諦め顔。



公共料金の支払いで貯金を切り崩す生活。


この国で「普通に暮らし」「普通に老後を迎える」ことは難しい事になっているような。


「普通」で良いんだけど。


海外旅行や国内旅行なんてしなくて良い。

外食だって回っているお寿司を数ヶ月に1度で幸せ。


「普通」の基準が?ではあるけれど私の望む「普通」は本当にささやか。



50代の私が子どもの頃は80、90歳だと聞くと

「凄いね!」と笑顔があった。

その長寿がめでたく幸せな事だと皆んな思っていた。

今は同じ「凄いね」に悲観、同情が含まれるよう。



「老害」なんて言葉も生まれ、老いた側にも多々問題があるんだろう。




いつからこんな世の中になっただろう。




財政の見直しは無いままの増税!増税!

決める彼らは「生まれながらの勝ち組」

日々の電気代など気にしたこともないだろう人達。


そんな彼らが決める世の中。

そこに優しさは望めないかも。



今こそ「お互い様」の時。

彼ら側ではない大半にいる私達はちょっとの優しさとお互い様で乗り切っていかないと。


こう思えているうちはまだ大丈夫だと自分に言い聞かせて

ご近所さんのゴミを捨てる寒い朝でした。