ここまで北朝鮮を描いちゃって、いいの? 『IRIS』
北朝鮮の「衛星打ち上げ」まで1週間を切りました。
このような朝鮮半島の緊迫した政治情勢をドラマ化したのが、出たーっ
『IRIS』(2009年)。
前半なんか「北(北朝鮮)をドラマのひとつの舞台としてこんなに描いちゃっていいんだろうか」と勝手に心配してしまうほど、北を作り込んでしまっているし・・・
まあ北朝鮮でこれを観られる人は少ないのかもしれないけど、観たらクレームくるぞぉ
もっとも、ドラマ前半では主人公キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)が日本で捕らわれ、日本警察から拷問を受けるシーンがあります。
「こんなの日本じゃないだろう」と思うんだけど、北の人もそう観るかもしれません。
『映画よりもすごいドラマ』と言われたそうですが、私も絶対そう思います。
韓国では高視聴率をたたき出し、映画化までされました。
ところが2010年の日本でのTV放送では、散々な低視聴率だったそうです。
そりゃあ、登場人物は毎回血しぶきまみれ、韓流ドラマとは思えないくらいどんどん人が殺されていく。
こんなシリアスなハードボイルド・アクションを毎週「水曜夜9時」に持ちこんでも、観ないよねぇ。
だから地上波では、もう放映されないと思います。
いいんです。
私たち『IRIS』を愛する人は、お金を出してDVDレンタルしますから。
このドラマのスケール感を表現してくれる動画がなかなか無いのですけど、(何語か知らないけど)強いて挙げれば、これかな。
数ある動画の中でも、ドラマ『IRIS』の緊張感が伝わります。
南の機密組織NSS(National Security Service)に観られる、米サスペンス映画『イーグル・アイ』(原題:Eagle Eye 2008年)を彷彿とさせる情報戦の雰囲気。
16話の銃撃戦もちょっと観られるし・・・
16話の、ソウル中心街での銃撃戦はすごかった。
よくこんなロケができたと思う。
韓国のお役所、よく許したね~。
主人公が核爆弾を背中に背負ってるという(あり得ない)緊迫感をベースに、とにかく銃撃の音がデカイし、いつ終わるのか延々と続く激しい銃撃戦。
敵が次々に死んでいく。
市民も巻き込まれて銃死していく。
番組宣伝ではやたらラブシーンを前面に出して、ヒューマンドラマみたいな印象を与えるんだけど、実際にはこのドラマは、こんなバトルシーンばっかりです。
さてさて、ハードボイルドなドラマに欠かせないのがラブストーリー。
メインは南側の諜報部員「チェ・スンヒ」を演じるキム・テヒ。
ドラマ 『マイ プリンセス』(2011年)のなかで「オードリー・ヘップバーンみたい」というセリフが出てくるくらい愛らしい女優さんです。
で、役どころはたいていお姫様役(けっこう声は太いんだけどな)。
このドラマもそうですね。
キム・テヒもいいんだけど、私は北の戦士「キム・ソンファ」を演じたキム・ソヨンがいいなぁ。
このドラマについてあんまり語られない役柄なんだけど、実はとても大事な役どころです。
逃亡するキム・ヒョンジュンを暗殺するまで帰国できない命令を受け、日本の秋田県まで追跡し、その後ずっとヒョンジュンに寄り添って彼を助けていく。
2年間、ヒョンジュンは一度も彼女の名前を呼ばず、「お前」だけの扱い。
ソンファは自分の心を隠したまま、まるでヒョンジュンの弾よけのように、共に “IRIS” と闘うんです。
ドラマはキム・テヒを可愛らしく描くなか、キム・ソヨンも丁寧に描かれます。
言わばスンヒ(キム・テヒ)は空調の効いた諜報部のなかでオロオロ愛する人を探すだけ。
これは純愛だけどもやや愛欲寄りか と思うんであって、ソンファ(キム・ソヨン)の行動は恋から始まった無償の愛。
もっと彼女を観たかったですね。
ソンファが感情を外に出すシーンはとても少ないです。
だから、映画版 『IRIS -THE LAST-』(2010年)はダメ
ソンファのエピソードが一切カットされてしまい、T.O.P並みの敵キャラになってしまって、トンデモないラストになっちゃってる。
そうじゃないだろうっ!
やめてくれーっ!
核テロの次の “IRIS” による生化学兵器テロでは、北朝鮮との関係がかなり変わって、北朝鮮 好印象。
そこのところ、ラスト3話もあるのに、それもカットするから人物の関係がスカスカ
で、キム・ソヨンですけど、キム・テヒはどんな役でもお姫様キャラなのに比べて、この人は破天荒。
『検事プリンセス』を観ればひっくりかえります。
あのストイックなソンファが・・・
イケイケ女・・・
マ検事も好きなキャラではありますが(^O^)/。
ところでソンファの動画ですけど、よくこんな切ないシーンばっかり集めたもんです。
こうやって『IRIS』のOST「Don't Forget」を聴きながら見返すと、涙が出てきますけどね。
でもドラマを観ているときは泣けない。
それは、切ないシーンの裏にある“謎”が大きすぎるからです。
“IRIS” とは何か?
あいつが “IRIS” なのか?
こいつまで “IRIS” なのか?
そしてラスト近くの19話で暴かれる、最後の “IRIS” が大統領を狙う。
ラストシーン。
まさか・・・そんなのやめてくれ~・・・と願うんだけど、そこまでするか、韓流ドラマ
おまけ。
妻のキム・ソヨンは、実は北の工作員だった
このような朝鮮半島の緊迫した政治情勢をドラマ化したのが、出たーっ
『IRIS』(2009年)。
前半なんか「北(北朝鮮)をドラマのひとつの舞台としてこんなに描いちゃっていいんだろうか」と勝手に心配してしまうほど、北を作り込んでしまっているし・・・
まあ北朝鮮でこれを観られる人は少ないのかもしれないけど、観たらクレームくるぞぉ
もっとも、ドラマ前半では主人公キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)が日本で捕らわれ、日本警察から拷問を受けるシーンがあります。
「こんなの日本じゃないだろう」と思うんだけど、北の人もそう観るかもしれません。
『映画よりもすごいドラマ』と言われたそうですが、私も絶対そう思います。
韓国では高視聴率をたたき出し、映画化までされました。
ところが2010年の日本でのTV放送では、散々な低視聴率だったそうです。
そりゃあ、登場人物は毎回血しぶきまみれ、韓流ドラマとは思えないくらいどんどん人が殺されていく。
こんなシリアスなハードボイルド・アクションを毎週「水曜夜9時」に持ちこんでも、観ないよねぇ。
だから地上波では、もう放映されないと思います。
いいんです。
私たち『IRIS』を愛する人は、お金を出してDVDレンタルしますから。
このドラマのスケール感を表現してくれる動画がなかなか無いのですけど、(何語か知らないけど)強いて挙げれば、これかな。
数ある動画の中でも、ドラマ『IRIS』の緊張感が伝わります。
南の機密組織NSS(National Security Service)に観られる、米サスペンス映画『イーグル・アイ』(原題:Eagle Eye 2008年)を彷彿とさせる情報戦の雰囲気。
16話の銃撃戦もちょっと観られるし・・・
16話の、ソウル中心街での銃撃戦はすごかった。
よくこんなロケができたと思う。
韓国のお役所、よく許したね~。
主人公が核爆弾を背中に背負ってるという(あり得ない)緊迫感をベースに、とにかく銃撃の音がデカイし、いつ終わるのか延々と続く激しい銃撃戦。
敵が次々に死んでいく。
市民も巻き込まれて銃死していく。
番組宣伝ではやたらラブシーンを前面に出して、ヒューマンドラマみたいな印象を与えるんだけど、実際にはこのドラマは、こんなバトルシーンばっかりです。
さてさて、ハードボイルドなドラマに欠かせないのがラブストーリー。
メインは南側の諜報部員「チェ・スンヒ」を演じるキム・テヒ。
ドラマ 『マイ プリンセス』(2011年)のなかで「オードリー・ヘップバーンみたい」というセリフが出てくるくらい愛らしい女優さんです。
で、役どころはたいていお姫様役(けっこう声は太いんだけどな)。
このドラマもそうですね。
キム・テヒもいいんだけど、私は北の戦士「キム・ソンファ」を演じたキム・ソヨンがいいなぁ。
このドラマについてあんまり語られない役柄なんだけど、実はとても大事な役どころです。
逃亡するキム・ヒョンジュンを暗殺するまで帰国できない命令を受け、日本の秋田県まで追跡し、その後ずっとヒョンジュンに寄り添って彼を助けていく。
2年間、ヒョンジュンは一度も彼女の名前を呼ばず、「お前」だけの扱い。
ソンファは自分の心を隠したまま、まるでヒョンジュンの弾よけのように、共に “IRIS” と闘うんです。
ドラマはキム・テヒを可愛らしく描くなか、キム・ソヨンも丁寧に描かれます。
言わばスンヒ(キム・テヒ)は空調の効いた諜報部のなかでオロオロ愛する人を探すだけ。
これは純愛だけどもやや愛欲寄りか と思うんであって、ソンファ(キム・ソヨン)の行動は恋から始まった無償の愛。
もっと彼女を観たかったですね。
ソンファが感情を外に出すシーンはとても少ないです。
だから、映画版 『IRIS -THE LAST-』(2010年)はダメ
ソンファのエピソードが一切カットされてしまい、T.O.P並みの敵キャラになってしまって、トンデモないラストになっちゃってる。
そうじゃないだろうっ!
やめてくれーっ!
核テロの次の “IRIS” による生化学兵器テロでは、北朝鮮との関係がかなり変わって、北朝鮮 好印象。
そこのところ、ラスト3話もあるのに、それもカットするから人物の関係がスカスカ
で、キム・ソヨンですけど、キム・テヒはどんな役でもお姫様キャラなのに比べて、この人は破天荒。
『検事プリンセス』を観ればひっくりかえります。
あのストイックなソンファが・・・
イケイケ女・・・
マ検事も好きなキャラではありますが(^O^)/。
ところでソンファの動画ですけど、よくこんな切ないシーンばっかり集めたもんです。
こうやって『IRIS』のOST「Don't Forget」を聴きながら見返すと、涙が出てきますけどね。
でもドラマを観ているときは泣けない。
それは、切ないシーンの裏にある“謎”が大きすぎるからです。
“IRIS” とは何か?
あいつが “IRIS” なのか?
こいつまで “IRIS” なのか?
そしてラスト近くの19話で暴かれる、最後の “IRIS” が大統領を狙う。
ラストシーン。
まさか・・・そんなのやめてくれ~・・・と願うんだけど、そこまでするか、韓流ドラマ
おまけ。
妻のキム・ソヨンは、実は北の工作員だった