最強の寒波と酒造り | 北庄司酒造店 会長の独り言

北庄司酒造店 会長の独り言

 元三代目蔵主、会長による「酒蔵と趣味」のお話です♪

明日あたりから今シーズン最強の寒波が日本列島を覆って来るらしいです。

 

弊社の酒造計画では今週一杯が純米大吟醸の仕込み予定で、水曜、木曜の2日間「仲添え」「留添え」に使用する35%まで磨いた山田錦を10kgずつ、タイマーで浸漬時間を計りながらの限定吸水で手洗いする予定に成っています。

 

朝の最低気温が0℃の予報通りになると、手がかじかんで、真っ赤になって、指が自由に動かなくなるような、兎に角、今季の酒造りで最も辛い作業に成りそうです。

 

来週以降は純米酒の仕込みが続く予定で、精米歩合70%前後の米だと吸水時間が35%まで磨いた米ほどは早くないので、洗米機が使えて随分楽な作業になります。

 

辛い思いをして洗った米、最後まで細心の注意を払って、心を込めて、今までにない最高の出来栄えの純米大吟醸に仕上げて貰いましょう。

 

この純米大吟醸、3月5日前後に仕上がって来る見込みですが、原料米の上神谷(にわだに)山田錦を育ててくれている寺田農園さんのたってのご希望で、醪を袋吊りし滴り落ちて来る「雫酒」も採る予定にしています。

 

すっごく手間と時間が掛かる上、極く少量しか採れない為、かなり高価に成ってしまいますが。