野の宮さん | 北庄司酒造店 会長の独り言

北庄司酒造店 会長の独り言

 元三代目蔵主、会長による「酒蔵と趣味」のお話です♪

昨日、「野の宮」さんの新旧世話人の顔合わせがありました。

 

平安時代、既に豊かな農耕の地として開け、鎌倉時代には京都九条家の管理下で「日根荘(ひねのしょう)」と云う荘園が営まれていたこの地に於いて、自然の恵みに感謝し五穀豊穣を願う心で祀られて来た「野」の神が「野の宮」さんの謂れのようです。

 

私は昨年から世話人を仰せつかっているのですが、各町によって世話人の任期や代わる時期に違いがある為、毎年一部のメンバーが入れ換わります。

 

「野の宮」の氏子組織は北座と南座に分かれ、生まれて届けられた順に従って長者や社人が選ばれ、2年毎に順に長者の御宅に野の宮さんを祀る「宮送り」を世話人一同で執り行います。

また、年に何度か長者や社人の接待をさせて頂く「社人賄い」も世話人の役目になります。

 

その他の年間の主たる行事としては、年末から正月に掛けての新年の行事と1月8日から11日に掛けての戎行事があります。

 

年末からお正月明けの戎行事まで、初めてのお勤めは大変でした。早朝から夜遅くまで詰め通しの為、身体も大変ですが最も難儀なのは何日にも渡り長時間制約されることで、年初から直ぐに大吟醸の仕込みに取り掛かる私ども酒蔵では、私も未だ実働メンバーの一人なので、仕事に差し障りが出て来ます。しょぼん

 

他の世話人たちに迷惑を掛ける訳にも行かず、残っている任期の後一年、何とかせねば成りません。ガーン