過去10年で3勝の管理馬と[適正&体重]で共通点

父母両方から買い材料継承

 血糖は全ての競馬ファクターの分析にコクを与える。[馬体重]も[血統]と絡めて分析することで深みが増す。

 例えば、シャフリヤールは今年のダービーを馬体重444㌔で優勝。昨年の勝ち馬コントレイルも460㌔。3コーナー5番手以下でダービーで連対したディープ産駒は8頭のうち6頭が480㌔以下だった。

 ディープ産駒は皐月賞でも結果を出しているがダービーよりは大型馬が走る。過去10年の皐月賞で、500㌔以上の馬が10頭出走して4頭が馬券になるハイアベレージ。シャフリヤールの兄で同じディープ産駒のアルアインも518㌔て皐月賞を優勝。ゆえに、ダービー前の血統解説では「シャフリヤールはアルアインよりも体重を意識すべし(兄と違いダービー向きのディープ)」とコメントした。

 安田記念も血統と体重と厩舎のハーモニーが予想の妙を生み出す。

 過去10年の安田記念は堀厩舎の管理馬が3勝。いすれも父は中長距離血統。産駒は大型。

 モーリスは510㌔で優勝。父スクリーンヒーローはジャパンC勝ち馬。ストロングリターンは516㌔で優勝。父はシンボリクリスエス。有馬記念勝ち馬。リアルインパクトは494㌔。小型馬を出しやすいディープインパクトの中では大型の部類に入る。

 サリオスは堀厩舎の管理馬。父はハーツクライ。産駒はJRA・GⅠを12勝。うち10勝は2000㍍以上。マイルGⅠはジャスタウェイが安田記念を辛勝したのとサリオス自身が朝日杯FSを勝ったのみ。中長距離型種牡馬だ。そしてサリオスの前走体重は538㌔。サリオスの姉サラキアの父はディープインパクト。昨年の有馬記念で2着に追い込んできた際の体重は448㌔。コンパクトな差し馬。姉はディープインパクトの影響を強く受けているが、サリオスは母系から安田記念に相性の良いデインヒルとニジンスキーの影響を強く受けている。安田記念では買い材料。

※スポニチから