困っちゃった入院（キヤノン50/1.8編Vol.2）

２回目の更新です。

田口さんのコラムです。
ご覧くださいませ♪

※この記事は「困っちゃった入院（キヤノン50/1.8編Vol.1） 」からの続きです。

絞り値環の赤丸部にあります軸ネジを外しますと絞り値環が分離できます。

前枠環を止めております３本ネジを外し分離します。

鏡筒から前玉を分離します。

絞り作動環を押さえてありますCリングを外し、ゴムアダプターを径に合わせます。

ゴムアダプターと鏡筒を押さえて、ひっくり返します。
絞り羽根が油分で鏡筒に張り付いておりますので
竹串で絞り羽根のダボを押しながら鏡筒を徐々に上げて分離します。

Aベンジンで清掃しました絞り羽根は、ゴムアダプターを台にして絞り作動環を置き、組み込みます。
組み込みましたら絞り作動環にある軸ネジ穴と鏡筒の開放位置を合わせて鏡筒を被せます。

鏡筒とゴムアダプターをツイストさせ、尚且つ、柳箸で整えますと組み込みやすくなります。
後は、逆に辿りますと完成です。
ブログ記事「我儘な入院患者 」のお客様が「困った！困った」と階段を上って見え
鞄より取り出したのがこのレンズでした。
「絞り羽根油になっちゃつたよ！絞り羽根が壊れちゃうよ！大事なレンズですから」
「お願いだけではないよ～欲しいレンズがあるからね！」と押し切り入院となったのです。
弱いところを突かれ、相撲での押し出しの負けと相成りました次第です。