ウィングチップにも様々なバリエーションがあります。

内羽根式か外羽根式かで大きく雰囲気は異なりますが、ウィングチップに関しては、カントリーテイストの強い外羽根式が主流ではないかと思います。

ブローギング(穴飾り)も千差万別ですが、大きく二つに分かれると思います。

 

<イギリス式>

ウィングチップのWの部分から続くブローギングが靴の中央付近でソールと交わっているもので、イギリスメーカーであるチャーチやトリッカーズやクロケット&ジョーンズなどの靴に多く見られます。

イギリスでは、ウィングチップでつま先にメダリオンの装飾がある靴のことを「フルブローグ」と呼びます。

 

<アメリカ式>

ウィングチップのWの部分から続くブローギングが踵まで続いているもので、アメリカメーカーであるオールデンやアレンエドモンズの靴に多く見られます。

俗に「ロングウィングチップ」とも呼ばれます。

 

 

左:ハインリッヒディンケラッカー(ドイツ)

右:エンツォボナフェ(イタリア)

 

 

イギリス式:ブローギングが中央付近で終わっている。

 

 

アメリカ式:ブローギングが踵まで続いている。