普通の暮らし52

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く小説、普通の暮らし~過去の話はここから見て下さい。

http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/theme-10100828412.html

この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
ーー普通の暮らしを持続させるためには、相当の努力が必要である。

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町田と外山の動きを止めて欲しいという黒川から真子に来ていた電話がパタッとなくなった。

公開討論会を境に黒川はがれき反対運動から手を引いた。

2012年5月16日、黒川はchild of the futureのHP上に集めていたΓ放射能ごみを北九州市内に受け入れないよう求める署名」の提出(6月6日必着)をもって活動を終了することを掲載した。

口では北九州市に運ばれてくる石巻市のがれきの危険性を本一冊分話していた黒川は、既に放射性物質をたっぷり含んだごみをガンガン燃やしていた、旦那(東芝社員)の暮らす東京にサッサと引っ越した。

黒川ががれき反対運動から手を引いた後、ひなん者お話会の活動は精力的に行われた。

この他にも小さい個人宅で行ったお話会や、真子だけのお話会も依頼がある度に開いた。


5月12日 出張お話会【北九州市・若松】

5月13日 出張お話会【門司】


5月15日 ひなん者お話会が北九州市に「焼却試験中止を求める要望書」を提出した。

町田は(赤城泰治のアドバイスを受け)、Γ宮城県知事と石巻市にガレキを全量自家処理宣言してもらう手紙を提出するから賛同して!」と全国から賛同者をネットで集めた。

後日、町田はこの手紙(どこにがれきを止める効力があるのか?)に、丁寧に全国から賛同者を4510名分集め、提出している。

真子は、後に実際がれきを止めた事例を検証する機会があった。その時、つくづく自分が経験した反対運動は、アリバイ運動(反対したふり)であり、振り回され、疲弊させられていたか痛感した。。。


5月16日 出張お話会【北九州・八幡】


5月16日 ひなん者お話会が監査請求を北九州市に提出(検討会の無効を訴える内容)した。


私たちのやっていたことは、アリバイ運動(これだけ動いてますというアピール)だったので、動いても止める力のないイベントや効力のない文書の提出ばかりだった。

このアピールに対し、報道は冷ややかだった。北九州市民は報道を信じ、がれきに反対している真子達を忌み嫌った。

真子は連日のように、バイト終了後お話会に出かけたり、或いはバイトを休んで文書の提出に参加した。

真子にも自分の生活があった。子どもたちの生活もあった。
しかも北九州に引っ越したばかりだったので、色んな手続きもあり、別居した慧(真子の旦那)さんの姑とのやり取りもあった。(これ書いてると、また別の小説分ぐらいあるから端折る)

もうヘトヘトだった。

成果もなく、疲労だけが残る運動。

でも、あきらめられなかった。いわき市で既にヨウ素入りの水を飲んでいた子どもたちを放射能汚染から守りたかった。

真子は連日、一人で夜遅くまで飛び回っていた。子どもたちが心配で動かずにいられなかった。自分で手書きのチラシを作って毎晩撒いた。居酒屋に入ってチラシ置いて欲しいとお願いして回った。Γうるさい、福島は死ね!石巻を助けるんだよ!」と罵声を浴びても泣きながら毎晩歩いた。

つらかった。

悲しかった。

悔しかった。

自分は死んで構わないから、

放射能汚染をばらまかないで欲しいと心から祈ったけど、北九州市はがれき受け入れに向けて粛々と事を進め、5月16日 市長の定例会見で試験焼却の日程決定した。

5月23、24日(日明)
5月24、25日(新門司)

止まらない試験焼却。

試験焼却の中止は絶望的だったが、赤城泰治のアドバイス通り、ひなん者お話会は文書を出し、お話会を続けた。


5月17日 ひなん者お話会は、質問書「地方自治体による広域ガレキ処理の違法性について」を市長と環境局に提出した。

5月18日 ひなん者お話会は、北九州漁業協同組合の組合長にΓ若松のお魚守ってと市民が漁協に申し入れ」という内容の要望書を提出した。

町田のアナウンスで漁協は反対ということだったが、漁協から北九州市に反対の声明文は提出されていなかった。


5月19日 出張お話会【北九州・小倉】



Γ漁協ががれき受け入れに反対なのに、何で止まらないの???」

過去記事参照
https://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/entry-11986788342.html

真子は市役所に電話した。Γ漁協が反対してるのに、試験焼却なんか出来ないでしょ?」と。

すると、北九州市は

Γ漁協は反対してませんよ。」と答えた。

真子Γは?漁協は反対じゃないの?」

北九州市Γ反対してると聞いてません。」

……………

なんだこれ……

どゆこと?

 
真子は忙しくて、考える時間を奪われていたが、こんなに手応えがないことに違和感を抱いていた。

みんか違和感を抱いたままだったが、

町田が赤城泰治のアドバイス通り提案するイベントやアクションが続いていた。