普通の暮らし51

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小説、普通の暮らし~過去の話はここから見て下さい。

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この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
ーー普通の暮らしを持続させるためには、相当の努力が必要である。

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一方、公開討論会をぶち壊わされた黒川も黙っていなかった。


黒川です。

Γ町田さん、訴訟を起こせば、北九州市での広域処理止められるのでしょうか?

今反対運動している全員が行政との交渉権を失いかねないのではないでしょうか?

私は法的手段は正直最後の手段だと思っています。この時期での法的手段の実行は賛同しかねます。

公開討論会の時もそうです。

ひなん者お話会の要望書が長引きすぎたため、今日最も重要な提出物であった、深田さんの要望書は時間切れで無理やり読み上げたんです。提出の際誰が聞いていましたか。

私はショックでした。

深田さんの会と私(黒川)の会が予定した、公開質問状の場じゃないですか。

私のことはたてなくてもいいですが、曲がりなりにも今は深田さんがリーダーです、リーダーをたててください。分裂していることが相手にばれるではありませんか。

誰の意見も聞かず直ちに訴訟なら

脱原発も止めます

皆さんとはお別れです。
私は北九州から出て行きます。」

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この後、黒川から真子は電話をもらった。一時間以上に及ぶ黒川の話の概要は、

Γ真子さん、訴訟なんか止めさせて下さい。町田さんと外山さんの暴走を止めて下さい!」

ということだった。

続いて、黒川は行政と対立したくない理由を言っていた。

Γ私(黒川)は、行政と対立したくないんです。


理由は、新門司と皇后崎にはスクラバ(湿式洗浄機)がないので排ガスからセシウム駄々漏れになる可能性があり、行政交渉出来るようにしておきたいんです。ここは譲りたくない。


処分場の問題点としてはアスベストは1500度以上でしか無害化できない。炉の温度は最高で1300ですから、アスベスト入りの灰が埋め立てられることになるんです(クロム、ヒ素、カドミウム、CCA、PCBその他もろもろ含む)。こうした処理を北九州市に適切にしてもらわなくては困るんですよ。


前から私は真子さんに言ってますが、広域処理は国策ですから勝ち目は薄いんです。真子さんにも再避難を勧めましたよね。


私たちが出来るのは、最も市民の痛みを最小限に抑える妥協点を考える事だと思っています。


だから、その際、行政と対立したままでは難しいんです。だから、訴訟なんか絶対に反対です。お願いです。外山さんと町田さんの暴走を止めて下さい!」




真子は黒川にこう返事した。



Γ放射性物質のばらまきに妥協点なんかないよ。というか、福島以外は…本当は福島だって妥協してはいけない気がする。私は、子どもに被曝させたくなくて、福島をあきらめちゃった訳だから、ここ(北九州)はあきらめたくない。いわきから背水の陣で出てきたし、譲りたくない。


まあ、私も訴訟は時間がかかるの知ってるから、裁判は現実的じゃないと思うけど、、、


ただ訴訟になれば、がれき受け入れの事が、今より知らされる可能性はあるかも知れない。


だから、訴訟に限らず市民に知らせることには協力したいと思ってる。それにさ、私もあの2人と会ったばかりだし、2人に訴訟が無駄な事だって説明する程の知識もないよ。


ただ私は、がれきが止まるなら何でもしたいと思ってるだけなんだ。」


って、市民運動初心者の反応しか出来ない真子だった。(おばかな真子ちゃん。)


そしたらねー、黒川が


Γじぁあ私、炉に入って試験焼却止めますよ!


炉に入ります!


だから、真子さん、外山さん達の暴走を止めて下さい!


私は何度も警察にパクられてるんだから、何にも怖くないですよ。


兎に角、訴訟されたら困るんです!」


(ん?)


(誰が??困るの???)


(黒川、色々ぬかしてたけど、要は訴訟して北九州市民にがれき受け入れのことを、今より知られることが困るってのか?)


(炉って、焼却炉のことだよねぇ?)


(言ってることが滅茶苦茶やん。九大卒業してんのに、馬鹿なの?コイツヤバいやつやん、、、)



(それに警察にパクられたことがある??!って、最早普通の人じゃねーじゃんか、、、普通パクられるとか、、ないだろ、、、)




これには、真子、絶句した。