こんにちは。助産師の北川です。
今日は自治体の赤ちゃん訪問に行ってきました。
出産後の大変な時期に訪問を受け入れてくださり、本当に感謝です。短時間で少しでも有益な情報をお届けできるよう、今後もがんばります。
さて今日は、妊娠中の準備についてです。
妊娠中に産院や自治体で受ける、母親学級や両親学級などの「マタニティクラス」ってありますよね。
私はあの内容に、少し疑問をもっています。
もちろん全く受けないよりは受けたほうがいいのですが、赤ちゃんを迎える準備としては足りなすぎると感じています。
妊娠中は「無事に元気な赤ちゃんを産む」ことに意識が集中するのは当然のことで、その時期に産後のことをあれこれ話されても、いまいちイメージがわかないのは理解できます。
しかし、出産後すぐに育児が始まるわけなので、やはり出産前に、もっともっと育児のことを伝えるべきだと考えます。
ところが、現在マタニティクラスで教えられている「育児」は、ほとんどどこでも「沐浴」と「オムツ交換」。
ちなみに沐浴とオムツ交換は、出産後に産院でも教えてくれます。
つまり、沐浴とオムツ交換ばかり、教えられているわけです。
私は産後ケア専門助産院をやっていますが、そこで「沐浴」や「オムツ交換」が原因で深く悩んでいる話は、聞いたことがありません。
大きな悩みの原因は、ほとんどが「授乳」と「赤ちゃんの睡眠」に関すること。
そしてみなさん口を揃えて言うのが
「こんなに大変なんて、妊娠中に誰も教えてくれなかった」
授乳も、赤ちゃんの睡眠も、知識があればそこまで困らないで済みます。
でも知識がないまま突入すると、それは驚きと戸惑いの連続です。
思い通りにいかない授乳、抱っこしても寝ない赤ちゃん。産後ボロボロの身体に、この現実はキツすぎます。
産後に本当に大切なのは「授乳」と「眠り」です。
授乳と眠りが安定していれば、その他の育児の悩みは乗り越えられるものがほとんど。
病院や自治体任せにせず、ぜひ妊娠中から、産後に向けての準備を始めていきましょう。
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