自動だけどオートメーションではない | 「きたえちご米店」の店長 高崎美由貴のブログ

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金助農業㈱での農作業報告や農政のこと。それと、子育てを通して思う教育のこと。興味のおもむくままに行動する私の日常と感じたことを綴ります。

稲刈りが始まりました。

水稲は、ほぼほぼ機械が主流。
種まきから、田植え、稲刈り、脱穀、などなど、ほぼ全て機械がやってくれる。
だから、昔ほど大変な仕事ではないとは思う。
一つ一つの作業自体は機械がしてくれるが、
全自動ではない。
当たり前だけど。

たとえば、
稲刈り後、乾燥機で水分量の調整をした後、
脱穀、選別、袋詰めという流れになるんだけど、
乾燥機→揉み摺機→石取り機→選別機械(大きさ)→光選別機(色彩選別)→計量器で最後に袋詰め

それぞれの機械に入れるための昇降機が横に置いてあり、
米工場という感じ。

機械もそれぞれ独立しており、
流れてくる米をそれぞれの基準で選別する。
言わばオンかオフしかなく、
許容量を超えるとうまく流れなかったり、
詰まる。

仕事率の低いものに合わせて、
米の流量を調節する。
乾燥機からの吐き出しも、
通常オンかオフしかないため、
途中の管で入り口をせまくするなどして量を調節する。

それでも
機械は何か原因があって、
突然トラブルが発生する。

大抵が「詰まる」という現象。

当初は、毎日がトラブルだらけだった。
機械の見えない部分で詰まるのだから、
気付けず、
大量の籾を通常ではないところから吐き出させ、入れ直し、
掃除して、やり直し…。
大変な思いをしても、
仕事ははかどらず、
出荷量は減ってしまう。

何が言いたいかというと、
それぞれの機械の性質や許容量を理解し、
これくらいなら🆗のさじ加減を見つけるまでが大変で、
何度も失敗を繰り返し、
機械の音を聞きながら、
合間、合間に手をかける。
それを何年か続けていると、
やっとオートメーション的な感じになれると。
機械を使った作業だとしても、
楽チンではないのです。