朝ドラは半年なので、今月終わってしまう。
こんなにしっかりと見たのは初めてだ。
NHK+という見方ができることも大きい。
いつでも見れるのは本当にありがたい。
女性初めての弁護士、裁判官の三淵良子さんのお話なのだが、
いろいろな現代の問題も盛り込んでいて見ごたえがあった。
第二次世界大戦のリアルであったり、
男女平等であったり、
人種差別であったり、
選択制夫婦別姓のことだったり、
同性の婚姻に触れたり、
現代の問題をしっかりと表面化しているところも素晴らしい。
今は大きな原爆裁判を扱っているところ。
私が義務教育で受けていた先の戦争や原爆の解釈とは異なっていて、
当時、しっかりと裁判になっていて、問題視されていたことを改めて驚く。
左翼的な教育は地域性なのか?
タブーだったことをしっかりと正面から扱い、
主張をまっすぐ伝えているところも素晴らしい。
それによって現代も動き出す。
意味のある朝ドラだった、まだ終わってないけど。
ここ最近で、ハッとしたところといえば、
原爆裁判の原告側の雲野弁護士が裁判が始まる直前に急死してしまうところ。
体中から良い人がにじみ出てる雲野先生、
梅子さんが持ってきたおにぎりに喜び、
「私はおにぎりが大好きで、」と言って、あ、おにぎり!この人裸の大将だ!と匂わしておいて、
倒れてしまう。
なんだか気になったのは、そのおにぎりがどうなるの?というところ。
リアリティを求めると、手に持ったおにぎりは床に落ちてしまうだろう。
でも、雲野先生はおにぎりを落とさない。
自分の命は落としても、おにぎりを大切に手に持ったまま倒れたところ。
思わずホッとした。
時にはリアリティよりも大事なことがある。
梅子さんのおにぎりを無駄にしないでくれて、雲野先生ありがとう。