ダイゾウノ作り方 ① | 大蔵 ダイゾウノシソウ|ことうたや

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名前詩作家 大蔵のブログです。日々の事やイベント情報など更新していきます!オフィシャルショップ「ことうたや」

むか~しむかしのことです。

その日、僕は、飛騨にいた。
「古い街み」を歩きながら、
飛騨牛の串焼きを食べていた。

すると、橋の真ん中で風が吹き、
コンタクトレンズがはずれ、
落としてしまった。

慌てて探していると、
ほかの観光客も一緒に探してくれた。
しかし見つからなかった。

「ついてない。」と思うところだが、
「これも何かのメッセージ!?」と
落ち込む心に言い聞かせ、
行く予定のないイオンに行った。
コンタクトはすぐに手に入った。

久しぶりにきたイオン。
ふらふらと徘徊していると、
似顔絵師の方がコーナーをだしていた。

名刺に似顔絵を入れたらおもしろいなと思い、
そのコーナーに寄っていった。
一番小さいサイズで1000円だった気がする。

気のいいお兄さんがサラサラと筆を動かしていく。
似顔絵を描いてもらってる最中、
いろんな質問をしてみた。

・似顔絵は趣味でやっているのか?
 NO.これが本業。
・独身?
 NO.結婚して子供もいる。
・似顔絵って儲かるの?
 ニヤッ(^~^)

当時の僕は、
好きなことで飯を食う なんて、
才能であふれ、テレビに出るくらい有名で
特別な人たちで
普通の人には無理だと思っていた。

だけど、絵が描くことが好きでたまらないこのにーちゃんは
絵で飯を食って、家族を養ってるというのだ。
信じられなかった。

「僕も言葉を書いているのですが、食っていけますかね?」
ぶしつけな質問をしてみた。
すると・・・
「食っていけるよ!」と返ってきた。
その返事は僕の中の何かがはじけた瞬間だった。

今思うと、まぁ~無責任な言葉だけど(笑)
僕の中の情熱ってやつが燃えだした。

やってみたい!!!!!!!!

もちろん美術大学なんて出たこともないし、
芸術なんて眠たくなる代物だった
僕はその日からなんちゃってアーティストへの第一歩を歩き出した。

あの日、あの時間、
コンタクトレンズが落ちてなかったら、
僕はこの道に進むことはなかった。

神様を僕は信じてる。
多分、あの日は神様がくれたチャンス!
日々、きついこととか 嫌なこと あるけれど、
全部なにからのメッセージだと受け止めると心が楽になる。

そしていつか、
そのことが笑い話になる日がくる。

僕を誘ってくれたにーちゃんは
今も北陸の鉛色の空の下、
似顔絵を描いてるよ。
彼のブログ。
http://ameblo.jp/ch2-3/



また昔のこと書いてみたいと思います。