むか~しむかしのことです。
その日、僕は、飛騨にいた。
「古い街み」を歩きながら、
飛騨牛の串焼きを食べていた。
すると、橋の真ん中で風が吹き、
コンタクトレンズがはずれ、
落としてしまった。
慌てて探していると、
ほかの観光客も一緒に探してくれた。
しかし見つからなかった。
「ついてない。」と思うところだが、
「これも何かのメッセージ!?」と
落ち込む心に言い聞かせ、
行く予定のないイオンに行った。
コンタクトはすぐに手に入った。
久しぶりにきたイオン。
ふらふらと徘徊していると、
似顔絵師の方がコーナーをだしていた。
名刺に似顔絵を入れたらおもしろいなと思い、
そのコーナーに寄っていった。
一番小さいサイズで1000円だった気がする。
気のいいお兄さんがサラサラと筆を動かしていく。
似顔絵を描いてもらってる最中、
いろんな質問をしてみた。
・似顔絵は趣味でやっているのか?
NO.これが本業。
・独身?
NO.結婚して子供もいる。
・似顔絵って儲かるの?
ニヤッ(^~^)
当時の僕は、
好きなことで飯を食う なんて、
才能であふれ、テレビに出るくらい有名で
特別な人たちで
普通の人には無理だと思っていた。
だけど、絵が描くことが好きでたまらないこのにーちゃんは
絵で飯を食って、家族を養ってるというのだ。
信じられなかった。
「僕も言葉を書いているのですが、食っていけますかね?」
ぶしつけな質問をしてみた。
すると・・・
「食っていけるよ!」と返ってきた。
その返事は僕の中の何かがはじけた瞬間だった。
今思うと、まぁ~無責任な言葉だけど(笑)
僕の中の情熱ってやつが燃えだした。
やってみたい!!!!!!!!
もちろん美術大学なんて出たこともないし、
芸術なんて眠たくなる代物だった
僕はその日からなんちゃってアーティストへの第一歩を歩き出した。
あの日、あの時間、
コンタクトレンズが落ちてなかったら、
僕はこの道に進むことはなかった。
神様を僕は信じてる。
多分、あの日は神様がくれたチャンス!
日々、きついこととか 嫌なこと あるけれど、
全部なにからのメッセージだと受け止めると心が楽になる。
そしていつか、
そのことが笑い話になる日がくる。
僕を誘ってくれたにーちゃんは
今も北陸の鉛色の空の下、
似顔絵を描いてるよ。
彼のブログ。
http://ameblo.jp/ch2-3/
また昔のこと書いてみたいと思います。