ありがたいけどお返ししたお金

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先日,ある国選刑事事件の期日を終えて廊下に出ると,被告人の親族が,私のカバンの中に封筒をねじ込んできた。

 

一見して中身がお金であることは分かった。

 

前回の期日の際に,「十分なお金がお支払いできず申し訳ありませんがこれを取っておいて下さい。」と言ってお金を差し出されたのを,「私は国選弁護人なので受け取ることはできないんですよ。」と言ってお断りしたため,今回はお金をカバンにねじ込むという荒技に出られたのだろう。

 

感謝を形で表したいというお気持ちはとてもありがたいのだが,私は,「これはいただくことはできません。いただいたら私が困るんです。」と言ってお返しした。

 

弁護士職務基本規定49条1項は,「弁護士は,国選弁護人に選任された事件について,名目のいかんを問わず,被告人その他の関係者から報酬その他の対価を受領してはならない。」と定めている。

 

日弁連の解説本によると,「(国庫から報酬の支払いを受ける)国選弁護人が被疑者及び被告人から弁護活動の対価を受領することは,国選弁護人全体の職務の公正さを疑わせ,ひいては国選弁護制度の公正さを害するに至るものとなって制度の趣旨に反することから」,禁止しているとのことである。

 

従って,お気持ちはとてもありがたいのだが,このお金は受け取ることができないのである。