逃走罪の刑はなぜ軽い?

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刑法97条は,「裁判の執行により拘禁された既決又は未決の者が逃走したときは,1年以下の懲役に処する」と定める。

 

「刑務所からの脱走」というと,すごく重い罪のように感じるが,逃走罪の法定刑・懲役1年以下というのは,非常に軽い。

 

暴行や脅迫ですら懲役2年以下,住居侵入や器物損壊ですら懲役3年以下,窃盗,詐欺,恐喝などは懲役10年以下である。

 

1年以下の懲役というと,占有離脱物横領と同じである。

 

被疑者国選弁護対象事件は,法定刑が懲役3年を超える刑の罪を犯して勾留された場合だから,かの逃走した受刑者は,逃走罪のみで勾留されたのであれば,現在の段階では国選弁護人を選任することもできない。

 

逃走罪の法定刑がこのように軽いのは,身柄を拘束された者には,逃走しないことへの期待可能性が低い,すなわち逃げる気になるのも無理もないから強く非難することはできないという考え方があるからだと思われる。

 

だから,逃走罪だけであれば,数か月刑が増えるだけで済んだのであるが,あれだけ窃盗や建造物侵入などを行ったら,おそらく全部で2~3年程度の懲役刑に服すことにはなるだろう。

 

開放処遇の刑務所にいたものの,刑務官や同房者に虐められて嫌になったとして逃走したという。

 

自由な刑務所に耐えきれずに逃走して,今度は自由のない刑務所に行くことになってしまった。

 

 

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