ゾウ使いの友達 | とある女子校生は社会人に戻った

とある女子校生は社会人に戻った

アホな上に全くモテない女子校出身者が1浪の末、大学(共学)に入学しめでたく(?)就職。日々の鬱憤やしょうもないことを綴っています。一緒にこの時代を乗り越えていきましょう♪

 3年ほど前に、タイでゾウ使いの資格が取れるという話を聞いた。

その頃から大学在学中に絶対に資格をとって、就活に生かそうとしていた。

 

昨日、中3から友達の花ちゃんに会った。

花ちゃんは東南アジアが大好きで、その中でも特にタイが大好きな子である。

そんな花ちゃんと昨日夕飯を食べながら、ゾウ使いの話をしたところ、花ちゃんがその資格を持っていることを知った。

 

色々話を聞くと、1日程度で取れるらしい。

主にゾウ語を暗記して簡単なテストを受けて受かれば合格するというものだそうだ。

ゾウを操ることはとても難しいと思っていたが、試験の内容からすると、普通自動車の免許の方が取るのが難しそうだ。

 

花ちゃんによると、英語の試験は簡単だったが、その後の謎の「修行」というものがかなりハードらしい。

その「修行」とは突然メコン川に落とされるというものだったそうだ。

 

メコン川といえば、国際河川であり、多数の国と地域に流れている東南アジア最長の川だ。

そして、中に何が住んでいるのか全くわからないほど汚い川である。

ジモティーの洗濯やトイレなどとして使われている川に突然投げ込まれた花ちゃんは、翌日全身蕁麻疹でホテルで寝込んだそうだ。私と花ちゃんは都会の人間なので、汚い空気を吸って生きてきたが、さすがに「死んだ川」は都会人にすら危ないみたいだ。

 

 

メコン川で体調不良になること以外は簡単であると聞き、ますます取る気になった私は、花ちゃんに就活で使えるかどうか聞いてみた。

 

 

 

花ちゃんは就活の際、取得した資格の欄に「ゾウ使い」と書いたそうだが、ほとんどの会社から不採用となっていた。

やはり、実用性は圧倒的に低いし、話のネタにすらならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイへの旅費とゾウ使いの試験料を考えると、真面目に日本でSPI試験の勉強をしていた方がいいと思った。