イナーメ木曽プロ・平日ライド・リポート!後編 | 木曽チャリのブログ

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しかし、馬籠峠へのアプローチに入ると、
コーチは、先の花の湖登坂で、ブチブチに千切れた私を気遣って下さって、
13kmつづく峠の序盤は、何とか私でもついて行ける、
雑談スローペースで、登ってもらえました。

観光客で賑わう馬籠の宿の上に出て、一旦、トイレ休憩。
花の湖で本性を表し、今や余裕のT石さん!。
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そして、出腹を隠す配慮すら忘れて、一人ノビてる私を尻目に、
こちらも余裕のチーム・ファイヤーファイターズと
グルペットKさん、ベテラン中村さん。
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で、先頭グループを構成する、コーチ原さん、登れるスプリンター加トさんたちですが、
この、“犯人”=加トさんが、この後、飛んでもないコトをやらかしてくれるのですよ!。
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まずは、事件現場の地図をご覧頂きましょう。(これ、重要なポイントですから、地図も大写し!)
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黄色い道が、馬籠峠の“車道”です。いいですか?、車道ですよ?、「車両が通る道」です。

ヘアピン・コーナーが連続してるってコトは、勾配が厳しくなってる証です。
ここへかかった時点で、トップはコーチ原さんと、チーム・ファイヤーファイターの面々。
少し遅れて、イナーメ山形のT石さん、(さすがにお強い!)
続いて、グルペットKさんと、引いて貰ってる私。

事件の発端は、赤い①でのコトです。
トップ・グループの中から、加トさんが、突然、車道を外れ、
コーナーをショートカットするようにある遊歩道へ、突っ込んだのです!。
(青い矢印の道ね)
大きく回り込んでるコーナーの傾斜ですら、既に10%を超えてる場所です。
そこをショートカットで直進したら、勾配はさらにキツくなって、
視覚的には、ほぼ“壁”です。

そんなトコロへ、真っ向から登坂をかけるなんて、
さすがに、富士山ヒルクライムを狙う猛者だけのコトはあるな~と、
見てて、私は感心してたのです。 
…感心しつつも、すっかり “他人事” だと思ってね。

しかし、この加トさんの動きが、トップグループに飛んでもない影響を及ぼします。

リーダー、コーチ原さんを追い抜いたのか、何なのか、
(コーチの闘争心は、未だ現役アスリートですから、
 私ごときがアタックをしかけても反応する、瞬間湯沸かし器なのです)
赤い②のポイントで、突如、トップグループ本隊までも、ショートカット登坂ルートへ入ったのです!。
しかも、「こっちに曲がって下さいね~」的ハンド・サイン付きで!。

うっそぉ~ん!、そこ、遊歩道やんけ~っ!、
“車道”とちゃうねんぞぉぉ~!。

ここは先輩グルペットKさんの、“大人”な判断に期待して、
そんなハンドサインなど無視して、車道を行ってくれるハズと思ったら、
すぐ前を先行してたグルペットKさんまで、左折して、直登坂へ入るぢゃないですかっ!。

え゛~~~っ!、そんな、殺生な~っ!

危うくグルペットKさんと衝突しそうになりながら、
(ラインを塞いじゃって、申し訳ありませんでした。)
私も、渋々、その遊歩道へ入りました。

すると、桜の花びらを巻いたかのように、白と赤のモザイクの舗装がされた、
きれいな遊歩道 (くれぐれも遊歩道ですよ!)は、
案の定、インナーローでも、とても座ったままでは踏めない、超絶激烈な壁!

で、しかも、②から道に入ると、車道は遙か頭上を通過するレイアウトになっていて、
なだからな車道に戻るには、さらに非人道的な激坂を越えなければなりません。
つまり、逃げ道もない、頂上へ真っ正面へ向かって続く激坂に入ってしまったのです!。

…車道は、クルマが通れるように、傾斜を計算されて作られているハズ。
それを無視して、人馬が登る道へ、自転車で乗り込むなんて、理屈に合わない!。
こんな非道が許されていいワケがない!。
これは、もはや、道交法以前に、人道に対する犯罪だ!。人権問題だ!。

と、考える余裕すらもなく、
意識が飛びそうになる心拍数と、リズムを崩した瞬間に、
限界を超えてしまいそうな、悲鳴を上げる脚でもって、
ほんとに、やっとの思いで、遊歩道を通過。

そんでもってさ~赤い③の、最後の激坂では、
きれいなお姉さんを連れた彼氏が、遊歩道を仲良くデートしててさ~。
その横を、いい年こいたヤモメのオッサンが、ヒ~ヒ~言って、自転車漕いでるワケですよ。
この理不尽な対比!、何たる人生の不条理!。

ってな具合で、やっとたどり着いた、愛と哀しみの馬籠峠山頂です。
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も~、なぜか、みんな嬉しそうなんだから!。
自転車乗りは、ドMの集まりです。

そして、後は下る一方です。
延々と下って、妻籠の宿の上を抜ける舗装林道を抜け、
南木曾から川を渡って、右岸道路沿いにフォレスパ木曽へ戻って来ました。

と言っても、最後の最後、フォレスパ木曽へ登る300mほどの坂で、もう一騒動ありましてね。
フォレスパへ続く、川沿いの平坦な直線に入ると、
プロトン(集団)から会話が消えて、
ペースを上げるでもなく、落とすでもなく、微妙な空気に…。

先行するコーチ原さんは、
毎度のパターンとして、早めに誰か仕掛けるのを待ってるのか、
それとも、ここは静かに、ジェントルマンな、大人なゴールで終える気なのか、
ちょっと読めない雰囲気です。

しかし、私のすぐ後ろ、付き位置に入ってるグルペットKさんは、
ハンドルに伏せ気味の深いポジションを取って、
完全に戦闘モードなオーラ出まくりです!。

こりゃ~、どっかで仕掛けてくるぞ?と思ったので、
右折して最後の坂に入る寸前で、私はこっそり、シフト・アップ。
その瞬間、車速が落ちたんで、グルペットKさんが前に出ちゃいまして、
そのままグルペットKさんが、超高回転ケイデンスでのアタック!。

やっぱり来たか!と、思って、
私は、逆に重めのギアでダンシングしながらグルペットKさんをマーク!。
駐車場まで、あと100mぐらいのトコロで、グルペットKさんが失速。
「よし、もらった!」と思ったら、
すぐに、瞬間湯沸かし器コーチ原さんが、
もう、素人相手に大人げない猛烈な登坂力で、あっさり私を置いてけぼり、
ぶっちぎりでトップを取り、
その直後を、コーチと同じくトライアスリートの、ファイヤーファイターさんが、
大会直前にも関わらす、鬼のダッシュ力を見せつけ、2位に入り、
私は、辛うじて3位、表彰台獲得で、この日のライドを終わったのでした。

あのゴール前の、各車の思惑渦巻く、何とも言えない緊張感、いいですね~。
ゾクゾクしちゃいますよ。いつか、ホントのレースに出られたらな~。

途中、ご自宅に直帰される加トさんと別れたので、フォレスパ木曽に着いた面々は、こんな感じです。
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そして、この直後、チーム・ファイヤーファイターのお二人は、
まだ、ソフトボールの試合に参加する( マジでぇ?  )などで、お帰りになられたので、
イナーメ・メンバーで、温泉に浸かって帰りました。

しこたま汗をかいた後の温泉は、やっぱり、最高ですよ~!。
これからの季節、ロングライドのルートを組むなら、
温泉クワハウス系なスポットをベースにするに限りますね!。

んでもって、なぜか、私が参加するデイ・トレーニングって、毎回、超ハードで、
終わった直後は、「二度と行くもんかっ!」って思いますけど、
なんで毎回、こんな厳しいんでしょう?。
でも、行くたび、何かか起こって、非常に面白いですけどね!。

と言うワケで、デイトレが終わったのでした。

皆さん、お疲れさまでした!。

追記、
チーム・ファイヤーファイターズ対イナーメ軍団の勝負は、
最初の恋路峠こそ、イナーメの表彰台独占でしたが、
午後、本格的な登りが始まると、イナーメ総崩れで、
リーダー原さん以外は、勝負に絡めませんでした。

う~む、おそるべし、肉体派集団!。
マッチョ・マンは、有酸素系なスタミナに欠けるって聞いてましたけど、
おおよそ、消防士には当てはまりません!。
さすが、体が資本の稼業ですね~。お見それしました。
次回までに、足手まといにならないよう、精進しておきます!。

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