インド人に学ぶ

テーマ:

 

4月から新しい環境に身を置いて頑張ってきた皆さん、新しい生活のペースにはぼちぼち慣れた頃でしょうか。

GWもとっくに終わり、連休も今後しばらくはないという5月の終わりの今日この頃。

毎日の寒暖差も大きく、疲れが出やすい時期でもありますね。

みなさま、調子はいかがでしょうか。

どうぞ、心や体に気をつけてお過ごしくださいね。

 

こんな、ちょっと疲れたなあと思う一日の始まり。

インド人だったら、多分仕事にはなかなか来ません。

私はインドに住んでいたことがあるのですが、インドでは、朝、そこら辺の道端にずらーっと並んで座り、チャイを飲んでいるおじさんがたくさんいます。

昼になってもまだいます。なんなら、夕方になってもまだいます。

仕事、してますかね…。

どうやらお金はなさそうです。

でも、皆、毎日なんだか楽しそうです。

何をそんなに一日中しゃべっているんだろう? 分からないけど、楽しそうです。

通りかかった牛に、自分の昼ご飯を分けてあげたりしています。

私ももしインドに生まれていたら、こんな生活をしていたのかなあ、などと想像すると、不思議です(それがいいかどうかは、ちょっと置いといて)。

 

私はインド人じゃないし、日本にいるし、毎日普通にやるべきことをやりますが、インドの人たちの気楽な感じを思い出すと、ふっと気持ちが緩んで、なーんだ、別にそれでも死ぬ訳じゃないし、とほっとすることがあります。

(もちろん、勤勉なインドの方もたくさんいます。勤勉なインドの方、お気を悪くしたらごめんなさい。)

 

一生懸命頑張って、ちょっと疲れてしまった方。

たまにはインド人風で、のんびりするのもいいかもしれませんよ。

(森国)

 

不登校の原因と対策について

テーマ:

不登校セミナー開催の経緯

 さてさて、不登校のセミナーの開催を10日後に控え、準備を進めるにつれ、やはり、なぜ、このようなセミナーを開催することになったかを、すこしだけ、書いておきたい気持ちになりました。

 

 現在、多くの学校にはスクールカウンセラーが配置されています。担任の先生や保険の先生など、学校内に関わってくださる先生方もたくさんいらっしゃることでしょう。教育相談所は無料で相談に乗ってくれます。市区町村の窓口(市役所や区役所、保健センター、子ども家庭センターなど)でも相談を受け付けていますし、国や地域をあげて、手厚く対応しようという動きがあります。

 

 そんな中、クリニックや相談室の役割は何でしょうか?

 

 まず、お子さんが『不登校』になった時に必要なことは何でしょうか?

 

 もちろん、見守ること、責めないこと、無理強いしないこと、怒ったり叱ったりしないこと、は重要です。

 

 また、原因の解明がすべてでもありません。そうっとしておいてあげれば、自分の力で回復し、再出発していくお子さんも多くいらっしゃいます。ちょっと疲れて休んでいるだけかもしれません。そういう時には、その回復過程を邪魔しないことも大事でしょう。

 

 その一方で、そのまま長期に渡ってお休みになってしまったり、どんどん生活リズムが乱れていってしまったり、自分のお部屋から出てこなくなってしまったり…。声を荒げたり、壁などを叩いたりするようなお子さんも、中にはいらっしゃいます。そういう時には、ただ『そうっと見守る』だけでは不十分な場合もあります。

 

 では、その違いは何でしょうか?

 

 そこを見ていくのが私たちの仕事であり、専門分野です。そのお子さんが、どういう状態にあって、そのような対策がふさわしいかを、知識や経験をもとに、ご一緒に考えていくことができます。(ですので、同じ『不登校』の親御さんが2組ご相談にいらしても、私たちからの対応のアドバイスは、それぞれの方に対して違ったものになるかもしれません)。

 

状態の見極めと、対策の選択 

 

 皆様も、色々なサイトや本などで、色々なアドバイスを読んでも、言っていることが違いすぎて、どれにしたがったら良いのかわからなくて、お困りになった経験はありませんか? それはどれも、『ある方にとっては』正解なのではないかと、私は思っています。が、それは裏返せば、『他の方にとってはそれは正解ではない』可能性があるとも思っています。

 

 たくさんの方法や可能性がある中で、それを、その方の状況や特性、好みに合わせて、『こういうことが考えられるので、こういう風にされたらいかがでしょうか?』、『こういうことが起きたら、こうされた方が良いかと思いますよ』とご提案したり、またその後の経過を見て、『では、こういう作戦に切り替えたらどうでしょうか?』と調整したりしていくことができるのが、私たちの強みであり、専門性です。

 

 そのために、セミナーでは個別相談のお時間をおとりしています。

 

 全体の講演の中では、考えられる可能性や対策、相談先などの包括的なお話をさせて頂き、その後に個別での相談のお時間を設けております。軽食のお時間もありますので、ざっくばらんにご質問やご感想をおっしゃって頂くこともできるようになっています。

 

 もちろん、セミナーにいらっしゃらない方からのご相談やお問い合わせも受け付けております。お申込みでなくても構いません。是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。(こちらからどうぞ→https://www.kishiro-shinri-soudanshitsu.com/

 

 不登校の背景にある『考えられる可能性』や『可能な対策』、『気を付けたいこと』などについても、次回以降にまたお知らせしていきたいと思います。

 

(山田)

 

ゴールデンウィーク少し前の金曜から1泊、新緑の京都に研修に行ってきました。京都駅から20分弱の桃山という場所で行われました。桃山とは、あの安土桃山時代の桃山で、豊臣秀吉が晩年を過ごした伏見城のある辺りです。駅から桃山御陵の杜を通り、乃木神社の大きな鳥居を抜けると会場です。

新しい発達障害検査

さて本題ですが、MSPAは京都大学の船曳康子先生を中心に開発された、発達障害の特性の程度と要支援度の評価尺度です。

ADHDやASDの特性14個の項目から多面的に評価し、結果は各項目を特性チャートにまとめることで、発達障害の特性や支援が必要なポイントを視覚的にとらえられるようになっています。

評価はご本人や幼少期のご本人の様子を知っている人への面接によって行われます。具体的なエピソードについて、環境要因の少ないと考えられる幼少期を中心に聞き取りをします。

これは、発達的特性というのは幼少期よりその人に備わっており、大きな変化はなく特性として存在し続けているであろうという仮説に基づいています。

MSPAとは

この評価尺度の特徴は、診断を主たる目的にしたものではなく、「各特性の困難さの程度を明確にすることで、実際上の助言を提供し、環境への適応を促進し日常生活自体も過ごしやすくする」(船曳康子:MSPAの利用手引き)ことを目的としている点です。

そのため、医療場面のみでなく、職場、学校など生活場面においても役立てることが出来る尺度と言えるのでしょう。私の理解としては、各特性の強度を測り、環境とのマッチングを調整するための見えやすいツール、というものです。

よくある例ですが、「不注意」の強度が「不注意はあるけどいくつかの工夫でなんとかなる」程度の子どもなら、席を前にして時々先生が声かけすることでかなりやりやすくなります。けれど「ちょっとした工夫では補えない」程度であれば、上記の工夫に加えて個別に対応してくれる先生をつける必要があるかもしれません。

強度によってサポートも異なり、適した環境も変わってくる、それを考えやすく、見えやすくするためのツールという意味合いが大きいように思いました。

大人の発達障害と二次障害

心理相談室に、発達障害的な特性により現在の困難が生じているのではないかという相談がますます増えています。今回の研修のなかでもお話がありましたが、大人の場合、環境要因や二次障害が複雑に絡み合っているためさらに状況が難しくなっていることが多々あります。

二次障害というのは、特性と環境のマッチングの悪さにより心理的、行動的問題が生じることです。日頃臨床を行うなかで、特性と環境と二次障害のどこがどう影響し合って現在の困難を生んでいるのか、くっきり切り分けて見ることはできませんが、MSPAはそれを整理するための大きな一助となることを期待しています。

さいごに

余談ですが、研修後京都から桃山の間にある「いなり」で途中下車しました。あの伏見稲荷大社のある場所です。

 

 

新緑に朱色の鳥居が建ち並び、圧巻の景色でした。

伏見稲荷大社は奈良時代711年に鎮座されたそうです。その頃にも、もちろん様々な「特性」をもった人々がいたでしょうし、そしてなんとなく自分の特性に合った生きる場を得ていたのではないかと思いを馳せる帰途でした。

(高梨)

 

セミナーのお知らせ

テーマ:

ここでちょっとご案内です。

 

2018年5月より、きしろ心理相談室では、きしろメンタルクリニックと合同で、『思春期の方のメンタルヘルス』に関する一般の方向けのセミナーを開催することになりました!! シリーズになる予定で、基本的には日曜日や祝日に開催する予定です。

 

 第1回目は5月27日(日)10時~13時、『思春期以降の不登校(仮)』を予定しております!!

 

 講師は江浪由香先生(医師)で、臨床心理士もしくは医師による個別相談の時間も設けております!

 おまけに軽食もついています!

 

 費用は1家族につき3,000円で、1家族につき、3名まで参加可能です。
 

 詳細はホームページにてお知らせしております↓。

 

https://cms.e.jimdo.com/app/s1686810a749990e3/p53ed140e9d28bc55?cmsEdit=1

 

 

 前回は、『その方にあった生き方やライフスタイル、お仕事を』ということで書かせていただきました。が、少し、漠然としすぎていたかなぁとも思っています。結局のところ、『じゃあ、どうやって自分にあった生き方を探すの??』となってしまったかもしれません。自分を知るためには、様々な方法があると思います。

 

 身近なところでは、ご家族やお友達、職場や学校の方、お付き合いしている人が、『あなたにはこういうところがあるね』と教えてくれるかもしれません。(例えば、『面白いね』とか、『意外と真面目なんだね』とか…)。ご自分でもそうだなぁと思う事もあれば、ピンと来ないこともあるのではないでしょうか。ご自分では気が付いていなかったり、考えてもみなかったことを言われるかもしれません。あるいは逆に、その時たまたまそういう行動をしただけだったり、相手の方の勘違いだったりして、『本当はそんなことはないんだよ~』、ということもあるかもしれません。

 

 反対に、他の人を見ていて、『あ、この人はこういうところがあるな』と、気づくこともあるかもしれません。(例えば、『この人はちょっとオーバーだなぁ…。喜怒哀楽が激しいのかな』とか、『あんまり表情が変わらないんだなぁ…』とか…)。その時に、ちょっと止まって、『自分はどうなんだろう?』と考えてみるのも面白いかもしれません。『あれ、もしかして、自分もそうかな?』と感じることもあれば、『自分とは正反対だなぁ』と感じることもあるかもしれません。ご家族やお友達、恋人ともめた時なんかも、『あの人はこういうところがあるからなぁ』とか、『自分はこういうのが許せないからなぁ』と考えてみると良いかもしれません。

 

 以前に、『心理士ってなにする人?』について考えた時に、『心理学を勉強した人』という、これまた漠然とした回答をしましたが…。この、『この人ってどんな人?』、『自分ってどんな人?』、『なんでこんなことしたのかな?』などと考えていくのは、心理学の中の大事な一部分だと、私は思っています。

 

 その人の話す内容、他の人が言ったことに対する反応、行動パターン、考え方のくせ…。すべて、『その人がその人である』ことを形作っているものだと思います。その人のくせについて、基本的に『良い悪い』はないと私は考えています。ただ、『良い悪い』はないけれど、そのせいでご本人や周りの方が困っていたり、『それを変えたらもっとよりよくなれるのに、もったいない…』とか、ということであれば、それを変えていくことも選択肢の一つかな、とも思っています。そうやって、その人が、『その人のままで、その人らしく、よりよく』生きられることが、大事だと私は考えています。

 

 カウンセリングの中では、いらっしゃった方のお話をおうかがいしながら、その方の特徴やくせ、思考や行動パターンについて考えていきます。ご自由にお話をして頂いて、その中からヒントを見つけていくこともありますし、ワークシートを使ったり、心理検査の結果を見ながらお話しすることもあります。まず、その方がご自分のことを知って、それを受け入れて…、そこから次の作業が始まると思います。

 

 例えば、『自分は怒りっぽいことがわかったぞ。じゃあ、どうしよう?』とか、『私って、外から見て表情が変わりづらくて、人からわかってもらいにくいらしい。じゃあ、どうしよう?』とか…。特徴やくせがわかったら、その次の、『じゃあ、どうしよう?』に進めると、私は思っています。

 

 このお話の流れでは、『どんな仕事・生活・生き方が良いのか?』になかなかはたどり着かない、と思われるかもしれませんが…。でも、細かい気づきの一つ一つから、『生き方』が見えてくると私は考えています。

 

 例えばですが、怒りっぽい方は、一般的には接客業には向かないかもしれません。でも、『自分は怒りっぽいけど、接客業が好きだから、怒りを鎮める方法を学んだら、すごく良い接客ができるぞ!』と思う人もいるかもしれません。オーバーなくらいの喜怒哀楽は、営業をしたり、プレゼンをするのに向いているかもしれません。表情が変わりにくい人だって、『いつも、冷静に対応できます』というような窓口対応の時には、信頼してもらいやすくて、役立つかもしれません。そんな風に、ご自分のことを知って、ご自分の好みやくせを知って、その上で、色々と工夫をしたり、試行錯誤をしていくことで、『その人にあった人生』というものが、最終的にできあがっていくのだと、私は考えています。

 

 これでもまだまだ説明不足だと思いますので、また、次回以降にこのお話を続けていければと考えています。(山田)