在宅勤務が長引いて、家族との関係がギクシャクして困るなんて声がチラホラ聞こえてきます。
家という閉鎖空間でパートナーと上手く距離を保つヒントはないかな、と探したら昔話の中にありました。
それは「鶴の恩返し」。
猟師が罠に掛かった鶴を助けたら、その鶴が女性に姿を変えて布を織って猟師に恩返しをする、アレです。
鶴は猟師の家で部屋にこもって布を織りますから、まさに今で言う在宅勤務です。
その鶴の言動にヒントがありました。
「布を織るので糸が欲しい」
「これから布を織るので、部屋の中を覗かないで欲しい」
「布が織れたから売ってきてほしい」
まず鶴は猟師に今からすることを伝えて、必要な道具を準備します。
そして猟師に具体的な協力方法を告知します。
最後に成果を見せます。
テレワークするにも家事をするにも「何をするからこうして欲しい」と言葉で伝え、最後にパートナーの協力によって得られた成果を報告・共有することで、連帯感につなげていくことができます。
それをもっと進化させれば合理的な役割分担ができそうですが、男女差が上下関係になり易い土壌を持つ日本では、そこまで求めるのは危険かもしれません。
止まない雨はないし、明けない夜もない。
いつか日常が戻って来たときには、夫婦がコロナ禍というピンチを乗り越えた同志としてより良い関係になっていることを望みます。
夫婦問題・離婚カウンセラー いしだたかこはいつでもご相談に応じています。
詳しくはホームページ、キ・セ・キ相談室 愛の離婚相談をご覧ください。