中国の「偽大学」は全国381校、最も多い北京では「本物の大学数」を圧倒的に凌駕 | 如月隼人のブログ
2017-06-13 17:08:28

中国の「偽大学」は全国381校、最も多い北京では「本物の大学数」を圧倒的に凌駕

テーマ:社会

中国新聞社など中国メディアは13日、中央政府・教育部(文部省)や各地の教育部門からの情報として、中国全国で政府に認めておらず学位の授与もできない「偽大学」が全国に381カ所あると報じ、「リスト」を公表した。

省(中央直轄市・民族自治区)別では北京市の151カ所が飛び抜けて多く、上海の29カ所、山東省の25カ所などが続く。中央政府・教育部によると、2016年5月30日時点に北京市に存在する大学は91校。その後、新たな大学の開学は紹介されていないので北京市で運営と称する「偽大学」の数は本物の大学よりも圧倒的に多いことになる。

中国で「偽大学」の問題が注目されることになったのは2010年ごろで、大学進学情報サイトの「上大学網」は2013年、大学を称する150の組織は「大学ではない」としてリストを発表した。同サイトはその後も「偽大学リスト」を発表しつづけている。

当局の対応については不明で、毎回のようにリストに登場する「偽大学」もある。「偽大学」のリストで発表された公式サイトを調べると、すでにページが開かない例や、現在も「大学紹介」が掲載されている例などさまざまだ。同じURLでページを開くと、「一攫千金」を煽るネットくじの紹介ページだった例もある。

インターネット百科に、「偽大学」とされる組織の紹介が掲載される場合もある。華北工業大学の場合、広大なキャンパスやデジタルテレビ実験訓練室、模擬電気回路実験訓練室、多機能言語ラボ、大型図書室、ブロードバンドネット大型コンピューターセンターなど、さまざまな施設が紹介されているが、「華北工業大学の名称は教育部発表の全国大学リストにはありません。メディアは偽大学と紹介しました。お気をつけください!」とした1文が加えられている。
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◆解説◆
2015年5月30日時点で、中国政府(教育部)が発表したリストによると、正規の大学数は2879校。うち、735校は私立大学。中国で私立大学(民弁大学)が認められるようになったのは1980年代。上記記事が問題にしたのは、「大学」などの名称を用いながら、実際には大学の資格がない組織。

中国では、中華人民共和国成立以前に建学された大学を含め、すべての大学がいったんは国立大学(公立大学)化された。国立大学が私立化した例はないので、私立大学に長い歴史を持ついわゆる「名門校」はなく、さまざまな面において実績もまだ乏しい。そのため、私立大学に対する評価は低い状態が続いている。(編集担当:如月隼人)


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