年間給与は平均93万円 中国人サラリーマン、IT企業中間管理職以上では384万円 | 如月隼人のブログ
2017-05-29 13:38:43

年間給与は平均93万円 中国人サラリーマン、IT企業中間管理職以上では384万円

テーマ:政治・経済

中国政府・国家統計局はこのほど、全国の企業法人96万社を対象に実施した2016年における年間給与額の調査結果を発表した。平均は前年比7.0%増の5万7394元(約93万2000円)だった。業種別で給与が最も高かったのはIT関連企業で平均は12万864元(約196万円)、中間管理職以上では23万6476元(約384万円)だった。

地域別では東部地区が6万2875元(約102万円)、中部地区が4万7538元(約77万1000円)、西部地区が5万2976元(約86万円)、東北地区が4万9868元(約80万9000円)で、最高だった東部地区と最低の中部地区では約1.4倍の開きが出た。

業種別ではIT関連業が12万864元で最も高かった。科学研究・技術サービス業の9万9599元(約161万7000円)、電力・熱力・ガス・水道業の8万4073元(約136万5000円)、文化・スポーツ・娯楽業の8万207元(約130万2000円)などが続いた。年間給与額が低かったのは宿泊施設・飲食業の4万573元(約65万8000円)、住居サービス・修理の4万1815元(約67万9000円)など。給与水準の高い業種と低い業種では約3倍の開きが出た。

職種別では全国・全職種の平均で中間管理職以上が12万3926元(約201万1000円)、専門技術職が7万6325元(約123万9000円)、事務職が5万4258元(約87万8000円)、商務・サービス職が4万6742元(約75万9000円)、生産・運輸・設備操作が4万8005元(約77万9000円)だった。

企業の形態別では外資系企業が8万964元(約131万4000円)、国有企業が7万1707元(約116万4000円)と高く、私営企業(個人または複数の自然人が出資する無限責任会社。通常は小規模)は4万7477元(約77万1000円)と低かった。株式会社は6万6399元(約107万8000円)だった。
-----------------------
◆解説◆
中国人家庭は、いわゆる「夫婦共稼ぎ」が一般的なので、結婚後には1世帯当たりが得る収入はほぼ2倍になると考えてよい。日本の場合には結婚後は女性が専業主婦やパートタイム労働者になる傾向があり、統計局の調べによると2017年1-3月には男性の正規職員・従業員は2302万人、女性は1083万人だった。

中国では、給与生活者が正規の給与以外にも大きな収入を得ている事情がある。明らかに違法な収入である場合には「黒色収入」、それ以外は「灰色収入」と呼ばれるが両者の境界は曖昧だ。「灰色収入」には各種謝礼や兼職、商売などで得る収入がある。会社職員や公務員が地位を利用して職場の資材を使って収入獲得に励む場合もある。

「灰色収入」は実態調査が困難であり、統計にも反映されにくい。経済学者の王小魯氏は2012年、中国における「灰色収入」の合計は2005年時点で2兆4000億元、08年には4兆6000万元、11年にはGDPの12%に相当する6兆2000億元(約100兆円)に達したとの見方を示した。

莫大な「灰色収入」は、中国人は表面上の収入以上の購買能力を持っていることを意味するので、中国経済の実情を判断する上ではプラスの材料になる面はあるが、経済政策においてマクロ・コントロールを誤る原因にもなる。

また、地位の高い者の方が「灰色収入」を得やすいので、中国社会では正規の統計以上に貧富の格差が進行していることになる。さらに、「正規の給与以外にも収入を得ないと馬鹿を見る」との発想そのものが、腐敗現象の根底にある。

習近平国家主席が進める腐敗撲滅運動は、「灰色収入」の根絶ともリンクしている。習主席は2015年、軍人が「灰色収入」を得ることを認めず、責任追及の対象にすると宣言した。同時点では軍においても「灰色収入」が横行していたと考えられる。(編集担当:如月隼人)


【関連】
30代、富豪2代目の転落 ゲームにのめり込み借金1億円超、返済できず拉致される=中国
北朝鮮が「美術品」販売で外貨稼ぎ、中国メディア「安い、買いだ!」

如月隼人さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス