中国人旅行者、日本に来てホテルの便座を持ち去る 謝罪・返却も残る不審点 | 如月隼人のブログ
2016-10-19 22:27:06

中国人旅行者、日本に来てホテルの便座を持ち去る 謝罪・返却も残る不審点

テーマ:社会

中国メディアの重慶晨報などによると、中国から日本に来た団体ツアーの客が、名古屋で宿泊したホテルのトイレにあった便座を取り外して持ち去った。中国で同件が伝わると、SNSなどで非難が殺到した。本人は謝罪を表明して返却したが、「自分がはずしたものではない」などと主張するなど、不審点が残る。


17日に中国から来日したツアー団体が同日夜、名古屋のホテルに宿泊して、問題が発生した。団体客が出発した後、ホテル側が提供した1室のトイレから便座が取り外されていることを発見。ホテル側はただちに警察に通報した。


ホテル側は、移動中のツアー団にも、問題発生を伝えた。添乗員は名古屋のホテル側から告げられた部屋番号で、問題を起こしたとみられる客に事情を尋ねた。客は、便座を持ち去ったことを認めた。

ただし、客は名古屋のホテルに宿泊した際に、ベッドの下に、「放置されている便座を見つけて、前の客が忘れたものだと思い、つい持ち去った」と、説明しているという。少なくとも日本のホテルでは、客が退出した後には、清掃や室内の点検が行われるはずだ。問題を起こした客の説明には、大きな不審点がある。


問題を起こした客は、30代の夫婦で、「申し訳ないことをしました。後悔しています。ホテルには、この事件を寛大に処理していただきたいと希望します。このような不当な行為は2度としないと約束します。本当に申し訳ありませんでした」との謝罪文を発表した。


持ち去った便座は、すでにホテル側に郵送したという。一行は日本滞在の最終日に、再び名古屋の同じホテルに宿泊する予定で、問題を起こした客はその際に、ホテルに対して謝罪することを希望しているという。

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◆解説◆
中国のSNSなどで同件が知られるようになったのは、18日夜だった。たちまちにして、「面汚し」、「このような奴は、海外旅行をさせない法律を突けと、強く求める」などのコメントが殺到した。


興味深いのは、問題を起こした旅行者の出身地に関心を持つ投稿が多かったことだ。当初は、浙江省寧波(ニンポー)市在住者だったとの情報が出た。寧波人からは「大寧波から、便座を盗むものが出た? とんでもない面汚しだ」などの書き込みが寄せられた。


その後、便座を持ち去ったのは同じ浙江省でも台州市住人だったとの情報が出た。重慶晨報も、「便座を持ち去ったのは寧波住人でないことが確定。台州の戸籍だった」と、強調した。


「温州人か台州人か」を強く意識することからは、「近代国民国家」に対する意識の問題を感じることができる。人という存在は、家族、地域、会社など仕事場など、さまざまな組織/団体に帰属意識を持つものだが、近代国民国家は構成メンバー(国民)に、国家に対する所属意識を最大かつ絶対的に感じることを要請した。


国民国家が成立したのは、欧州の歴史でも、18世紀のフランス革命以来のことだ。フランスや英国では、資本主義を滞りなく進展させるためにも、国民国家の“常識化”が急速に進んだ。アメリカ合衆国も続いた。


東アジアにも、欧米で誕生した「国民国家」が、殺到することになった。日本は明治維新以来、奇跡とも言える速さで「国民国家」の導入を試み、成功した。


中国では、伝統的な「中華思想」が根強かったものの、「国民国家」の意識の導入は遅れた。現在に至っても、不完全なままだ。習近平現政権が強調する「中国の夢」も、「国民国家意識」の徹底を目指す一環と考えられる。


しかし、中国人団体客の「ホテルの便座、持ち去り事件」について、SNSで出身地を問題にする投稿が相次いだことからは、「国民国家意識」が盤石でないことが、読み取れる。(編集担当:如月隼人)

 

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