台湾・蔡英文新総統の就任演説全文(第4回) 社会の安全性高め、超高齢化社会への準備を | 如月隼人のブログ
2016-05-21 16:06:27

台湾・蔡英文新総統の就任演説全文(第4回) 社会の安全性高め、超高齢化社会への準備を

テーマ:政治・経済

 蔡総統は経済、環境問題に続けて、社会の安定に関係する問題を語った。台湾ではこのところ、地下鉄車内での無差別殺傷事件や、白昼の通りで幼女が殺害され首を切り落とされるなど、ショッキングな事件が発生している。蔡総統は対策強化を宣言した。合わせて、超高齢化社会への準備は先送りできないとして、地域コミュニティーの力を活用する考えを示した。

 新政権が負わねばならない第2のつとめは、台湾社会のセーフティーネットの強化です。ここ数年、子どもの安全にかかわる事件や通り魔的な殺人事件が複数発生しており、社会全体を震撼させました。しかし、政府がいつまでも震撼しているわけにはいきません。政府は(被害者や国民と)同じ心を持たねばなりません。

 

 (被害者)家族が負った心の傷を代わって引き受けることのできる人はいません。しかし政府としては、とりわけ現場で問題を処理する者は、被害者やその家族が、不幸な事件が発生した時に、政府は彼らと共にあると感じてもらえるようにしなければなりません。

 

 同じ心を持つこと以外に、政府はさらに解決方法を提出せねばなりません。悲劇が再び起こることを全力で防止し、治安、教育、心理面の傾向、社会的事業により、欠落した部分を補わねばなりません。治安と薬物乱用については特に、新政権は最も厳格な態度をもって対処する行動をとります。

 

 年金改革の分野は、台湾が生存して発展する鍵となる改革です。私たちは遅れてはなりませんし、先送りもできません。陳建仁副総統が招集する年金改革委員会はすでに、準備を本格的に進めています。

 

 これまでの政権もこの問題について、一定の努力をしてきました。しかし社会からの参加は少なかった。新政権は人を集めての協議を開催します。なぜなら、年金改革は、協議を通してすべての人が団結していく過程でなければならないからです。

 

 これが、私たちが年金改革国是会議を招集する理由です。さまざまな階層、さまざまな職業の代表が、社会の団結という基盤の上に立って、ともに協議するのです。私たちは1年以内に、実現可能な改革案を提出します。労働者であれ公務員であれ、国民1人ひとりの退職後の生活について、公平な保障を得られるようにすべきです。

 

 それ以外にも、(高齢者を)長期にわたってお世話する問題について、私たちはレベルが高く負担が少ないシステムを作ります。年金改革と同様に、(高齢者を)長くお世話するシステムは、社会を総動員していく過程でもあります。

 

 新政権は政府が主導して計画することによって、民間のコミュニティー主義を発揮することを応援します。社会が集団で相互扶助をする力をにより、妥当かつ整ったシステムを樹立します。高齢者1人ひとりが自分の慣れ親しんだコミュニティーで、安心して老後の生活を送れるようにします。各世帯が高齢者の世話をするために受け負担も減じます。

 

 高齢者のための仕事を、自由市場にすべて任すことはできません。私たちは責任をもって、超高齢社会の到来を迎えるための準備を、1歩1歩進めます。(編集担当:如月隼人)

 

関連:
台湾・蔡英文新総統の就任演説全文(第3回) 原子力発電からの段階的離脱を示唆

 

参考:
蔡英文520就職演說全文(中国語)
(中国語)

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