中国で井戸の水質検査、9割は「汚染されて飲用に不適」・・・政府関係者「それほど心配しなくてよい」 | 如月隼人のブログ
2016-04-12 20:35:43

中国で井戸の水質検査、9割は「汚染されて飲用に不適」・・・政府関係者「それほど心配しなくてよい」

テーマ:環境
 中国共産党機関紙・人民日報系のニュースサイト「人民網」は12日、「井戸の8割が汚染により飲用に不適切」との結果が出たことについて、所管省庁である水利部の、陳明忠・水源資源局局長による「それほど心配する必要はない」との談話を紹介した。

 中国では水道の水源を地下水に頼る地域が多い。水利部が最近になり公開した2016年1月版の「地下水動態月報」によると、中国の18省(含、中央直轄市、民族自治区)の井戸約2800カ所の水を測定したところ、汚染により「飲用には不適」とされた井戸水が全体の80.1%だった。

 中国では、水質の等級を5段階に分類している。測定した結果、「水質が最も良い」とされる1類の水を採取できた井戸は皆無だった。2類と3類は合わせて19.9%だった。「飲用に不適」とされる4塁は32.9%だった。さらに汚染がひどい5類は47.2%だった。

 水質を手放しで評価できる1類が「ゼロ」、「かろうじて飲める」水質の3類までを含めても2割弱、しかも、汚染が最もひどい5類が半数近くという結果に、衝撃を受けた中国人も多かった。

 陳水源資源局局長は同結果について、「全国4748カ所の都市(鎮と呼ばれる小都市も含む)の中で、水道水源に利用しているのは1817カ所。うち、85%前後は(飲用するための)水質基準に達している」と説明。

 陳局長はさらに、「地下水動態月報」が紹介した井戸は、汚染が激しいと考えられる地域のもので、しかも浅層地下水だったと説明。水道水として利用しているのは主に、地表面での汚染を受けにくい深層地下水なので、「わが国で飲用に用いている地下水の水質は、全体的は良好」とした。

 陳局長は浅層地下水について、改善の対策に力を入れていると説明。浅層地下水についての衝撃的な観測結果を発表したことの意図を「社会全体に、地下水の現状を知ってもらい、地下水の保護を重視してもらうためだ」と述べた。

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◆解説◆
 水利部が、衝撃的な事実であったとしても「事実を知ることが大切」と考え公表したならば、問題解決に取り組む決意を示したとして、評価できるだろう。

 ただし、陳局長の「水道水は主に深層地下水を使っているのでそれほど心配しないでよい」との論法は、やはり説得力を欠く。「85%は基準に達していた」ということは、「残りの15%は飲用に不適」ということになるからだ。しかも「飲用が不適」とされている水道水を使う地域の住民にとっては「水道水は100%不適」ということになる。

 また、深層地下水は、地中の深い層にまで水が時間をかけて浸透していき形成されるものだ。ということは、浅層地下水が極度に汚染されているということは、「深層地下水は、これから時間をかけて汚染されていく」ことになる。(編集担当:如月隼人)

参考:・我国地下水饮用水水源地水质总体良好 (中国語)

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