京都・奈良備忘録～お宿編

　実は、今回初めて京都で旅館に泊まりました。

　誰に聞いたか忘れちゃったけど、祇園にある紫　という旅館がいいよ、と聞いてから

　ずっと気になっていて、今まで何度か電話したけど断られて、

　今回やっと予約できました。

　150年続いたお茶屋さんを改装して旅館をしています。

　各お部屋には、「藤」や「あやめ」「桔梗」…　紫の花の名前がついています。

　こじんまりとした小さな宿ですが、女将の心配りがすみずみまで行き届いていて、

　快適に過ごすことができました。

　感激したことはいくつもありましたが、古い建物ですが、きれいによく掃除されていること。

　朝食は質素ながらも手ががけられ丁寧につくられていること。とっても美味しかった。

　農家の方に分けてもらったよそでは売っていないお野菜の炊いたんを出してくれました。

　所々に野の花が生けられていました。

　華美でなくても、丁寧に仕事されていることの美しさ…

　掛け布団が重くて、とても懐かしくて気持ちよかった…　芸妓さん舞妓さんの古い着物を

　ほどいて布団に作り替えているそうです。

　今どき、布団の綿を打ち直ししたり、そっちの方が手間もかかるし高くつくんじゃないかしら…

　お部屋５つくらいしかないけど、毎日布団上げ下げして、ご飯作って、掃除して…って、

　一日中大忙しだろうなー　

　朝6時前に目が覚めたら、もう朝ご飯のいい匂いがしていました。

　毎朝5時には起きて仕度しているとのこと。

女将さんがすべてひとりでこなしていました。

　失礼ながら、お歳を聞いたら70歳！でも近所で80過ぎても旅館を頑張ってる方がいると

　笑っていました。

　今回出会って感心した方々が、だいたい皆さん70歳くらいで、今のことを40年続けていると

　おっしゃっていました。

　私もあと40年唄と三味線を続けたら、どのくらい上手になっているかなー

　78歳になっているけど、現役でいたいなぁと思いました。

　

思ったより長くなってしまったので、

奈良の宿はまた明日ご紹介いたしますね。

奈良では、明治後期に建てられた奈良ホテルに宿泊しました。

こちらも素晴らしい宿でした！