岡崎市消防本部と福祉部障がい福祉課が10月1日、携帯電話のメール機能で119番通報を受け付ける「メール119」の運用を始める。同様のシステムは県内自治体で6番目の導入となる。(岡崎経済新聞)
利用者が119番通報をメール送信すると、消防本部の通信指令室に設置したパトランプが点灯しアラームが鳴る。指令室職員がメールを確認して救急・消防隊員に出動指令を出すとともに、出動したことを利用者に返信する。利用者からのメール内容で状況が把握できない場合は詳細を確認するためメール返信する。
市内在住の音声・言語機能障害者259人と聴覚障害者1082人を対象に8月末、アドレス登録の案内を発送したところ、9月27日時点で185人が登録を済ませたという。13.8%ほどの登録率に同課は「高齢者が多く、携帯メールの利用意識が低いためでは」と推察する。
岡崎市聴覚障害者福祉協会の代表、種村圭司さんは「聞こえない人が消防署と連絡をとる方法は今まで、ファクスのみだった。外出先から聴覚障がい者が自分で119番通報ができることで安心できる。聴覚障がい者にとって、外出しても困らない生活に一歩前進できたように思う。本当に良かった」とコメントする。
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