子どもがなりたい職業に「占い師」が普通に入るようになったらいいなというのが、わたしの大きな夢です。実際、子ども向け占いも書いているわたしです……。が! 

 

子ども向け占いには、大人向けとは違う注意が必要です。大きく、3つの注意が必要と考えています。

 

まずひとつ目は、子どもの心と精神はとてもデリケートだという点。

身体で考えてみると分かりやすいと思うのですが。発達途中の子どもの身体はとってもデリケートなので、薬を処方するときは、単に量を少なくするだけでなく、慎重にしなければなりません。心と精神も同じです。

同じ占い結果でも大人に対するよりも「言葉」や「伝え方」をソフトにしていく必要があるでしょう。映画のR指定を考えていただくともっと分かりやすいかもしれません。

 

2番目は、子どもの信じやすさ問題です。

良いことも悪いことも、子どもはまるごと信じてしまいます。

作り事=フィクションであるゲームやファンタジーを「子どもが現実と混同してしまうから」と非難する人がいます。

ところがそもそも「占い」とは、現実と非現実の間にある、あやふやな存在です。明らかなフィクションでさえ混同されがちなのに、境界線上の占いを、どう伝えていくか? は簡単ではありません。

この問題に正解はないと思うのですが、たとえば「サンタクロースはいるのです」とこたえた世界一有名なザ・サンの社説が、参考になるかもしれません。

 

3つ目、これが一番大事です。

大人よりもずっと広く長い未来を持つ子どもに、「未来を告げる」という行為の重大さ。

占いの「未来を告げる」行為が、場合によっては未来の可能性を狭めてしまうことがあります。何かを選ぶこと=何かを選ばないことだからです。

たとえば大人に対して「あなたには○○は向いていない」と告げるのと、小学校低学年の子に言うのとでは、その影響力が全く違います。子どもの未来を告げる占いは、子どもに対する「呪い」にもなりえるという強い自戒を常に持っていなければならないと思います。

逆に占いで、「○○の才能がある」と言われてその道に進もうと思う子どももいるでしょう。でも良いことを言いさえすればいい、というわけではありません。

良くも悪くも占いには、その子どもの「人生を左右する」可能性があるのです。大人に対する占いよりももっとずっと大きく強く激しく。

 

と、こんな注意が必要な子ども向け占いですが、逆に、それほどに強いインパクトがあるとも言えるわけで、「子ども向け占い」は、今後よりいっそう、大事になってくるジャンルと思います。

 

わたし自身、占い好きな子どもでした。

今現在も、占い好きな子どもさん、たくさんいると思います。

そのお子さんたちが、健やかに、安全に、楽しく占いと付き合ってゆけるように……というのが占い師としてのわたしのゆずれない信念です。

 

 

 

【お知らせ】

 

NHK文化センターZoom講座 10月24日(日)「簡単やさしいルノルマンカード占い入門〜誰でも今すぐ占える」

 

 

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