前回、キョーコが予想外にいっちゃったので、夢にしちゃいました。だって、ほとんどノリで書いたので…こんなつもりじゃなかったのに…(汗)

あとオマケについてですが、ちゃんと書こうと思えばハッピーエンドにすることも出来ます。あくまでも『なりそう』だからです。

ですが…これをちゃんと書こうとすると限定で書くことになるので、バットエンドに…。

携帯での限定記事はきついので…。

それでは、続きです。どうぞ


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「…旦那様、いらっしゃいました。」
「そうか。通せ。」

“セバスチャン”の報告にローリィはニヤリと笑い、

「分かりました。」

“セバスチャン”はローリィに一礼すると出て行く。

「…!?社長!!」

それに蓮は驚いた後、ローリィを睨む。それもそうだろう。蓮がクーとジュリエナにプライベートで会っていたなど知られたら、どこで関係が漏れるか分からないからだ。

「そう怒るな。俺がそんなことをすると思うのか?安心しろ。相手はお前がアメリカ人でこいつらの息子だってことはとっくに知ってる。お前も会いたい人間のはずだぞ?」
「…え?」

自分が会いたい人間と聞かれれば、最初に思い出すのはキョーコで、二番目は…。

そんなことを考えていたら歩く音が聞こえて、蓮はそちらに振り返り目を見開く。

『よぉ、元気だったか?クオン。』

親愛なる親友がそこにいたのだから…。

「りっ…く…?」
『見た目は元気そうだな?』

良かった、良かったと笑顔で笑うリック。

頭が状況を理解せず、ここは夢の世界では?と思えるくらい蓮は目の前の親友の姿が信じられず、

『おい、そんなに目をあけると目玉が飛び出るぞ?』

目を見開いて固まっていたら、彼につっこまれた。

『俺がここにいるって言うのが信じられないか?生憎さま本物だぞ?夢でも幽霊でもないぞ?俺はちゃんとここに立って生きてるんだ。』
『リック…お、俺…。』
『…記憶無くしてるって言うのは本当なんだな?』
『え…?』
『思い出せよ、俺と約束しただろ?もう俺や過去に縛られたりしないで、幸せになれって…。』

苦笑いするリックに蓮は目を見開く。

(…そう言えば、そんなこと…話したような…。)

それはいつだったかと思い出そうとすると記憶が蘇ってくる。

『…思い出したか?』

微笑み返してきた蓮にリックは笑い返す。

『うん…ごめん。忘れてた。』
『いいんだよ。忘れたなら思い出させてやるまでだ。それよりもだ。』
『…?』
『お前、いい加減に告白しろよ?他の男に攫われても知らないぞ?』
『…するよ、あと…。』
『後でとか言うなよ?俺が帰るまえに告白しろ。』

後でと言うつもりがリックが釘を刺されてしまう。

『そうだっ。お前たちが結婚すれば、キョーコは正式に私の娘なんだぞ!?』
『まあ、素敵!!今すぐにプロポーズしてきなさい、クオン!』

それに乗っかるように最早結婚しろと言う両親。

「そうと決まれば、会見をだな…!」

さらにはローリィまでも…。

『勝手に決めないでください!!まだ告白してもいないのにっ。』

蓮は3人に対して怒るが、帰ってくる言葉は、リック合わせて、『告白しろ』と言うもので…。

『…はい…。』

思わず縮こまった蓮は素直に頷いてしまったのだった…。



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あとがき

34話、ちょっとだけ手直ししました。


ローズ