「あの時の絵巻物は?」
「藤壺の宮のもとに。・・・・その年明けて宮は死んだ」
「・・・・・」
「重体なのに身をおこし、御君冷泉帝への忠義を謝して、この腕に抱かれて
静かに息を引き取った。・・・わしが三十二、宮三十七、君十四の時」


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