老いたる源氏53「あの時の絵巻物は?」 「藤壺の宮のもとに。・・・・その年明けて宮は死んだ」 「・・・・・」 「重体なのに身をおこし、御君冷泉帝への忠義を謝して、この腕に抱かれて 静かに息を引き取った。・・・わしが三十二、宮三十七、君十四の時」 Bamboo-Mexico!