老いたる源氏42「今でも語り草になっております」 「しかし年が明けても子は生まれぬ。とにかく宮の安産を、必死で祈った。 おそらく宮中も世間の民もみな祈っていたと思うあの時は。二か月遅れで やっと生まれた玉のような男君。それが御君じゃというわけよ」 Bamboo-Spanish!