日本人には、粗食が一番合っている。


納豆ご飯と味噌汁、それにみかんの1個もあれば朝食としては十分だ。


小腹が空いたらお茶漬けでも食えばよい。

夜食で大食いするのは間違っている。


大きなたんぱく源は、寝る時間に近いほうの食事で一回摂ればいい。

アジ、いわし、秋刀魚、サバなどの魚が良い。
肉はたまに食う。


そして時には軽く断食するのもいい。

飲み過ぎたり、食い過ぎたりしたとき、半日ぐらい食べずに過ごせば内臓も休まるし、肝臓に貯めこんだ脂肪も減る。


筋トレは腹筋・背筋・腕立て伏せが定番だ。

小まめに鍛えていれば、菜食でも筋力は落ちないし、筋肉も硬くならない。


そうやって、粗食であっても高い身体能力を持っていたのが昔の日本人だった。


西洋人が大柄で筋骨逞しいのに比べ、日本人は小柄で痩せ型だが、まめによく動く、というのが本来の姿だ。


少食、粗食、菜食にすると、疲れにくい体になる。


欧米人の上半身が太い筋肉で鎧われているのに対し、日本人の上半身は薄く、細かい筋肉が発達しているべきだ。


そしてパワーの最大の発生源は足腰にある。

欧米人に比べて短く、逞しい脚と、地面により近い重心を使って爆発力を生み出す。


昔の武道の達人は、今の日本人では及びもつかない実力を持っていた。


柔道の木村政彦も、食事は米の飯と味噌汁、漬け物とイワシなどの小魚だったそうだ。

どんぶり飯で何杯も食ったそうだが、粗食には違いない。


それで1日9時間も稽古して、無類の強さを誇っていた。


それは丁度、日本刀が低温で、繰り返し鍛鉄して作りあげられるのと似ている。


そのほうが日本人には合っている。