思い出があふれて | ☆舟華の切り絵倶楽部☆

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切り絵を中心とした、ペーパーアート専門のブログとなっております。

日常のことも書いていきますので、楽しんでいただけると幸いです♪

少し前から話題になっている脳覚醒の㏌ゼリーラムネ味。

私、普段から仕事開始時にラムネを食べてまして、それでも少しスッキリするのにあのゼリーのブドウ糖の含有量よ…。そりゃ効くわいな。

受験時の直前には食べたけど(知らずに買ってて期限近かっただけ←)

 

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先週は紹介をサボったので、今週は真面目にいきますよ!

困ってなんかないんだからねっ(誰)。

 

早速どーん。

『まぼろしを織る』 ほしおさなえ

 

またまた来ました、ほしおさなえさんのご著書。

文章が好きなのと、この方はものづくりを題材にしたものが多いので、必然的に多くなります。あはは。

 

これまでの作品は(コロナがあったりした部分もあるけどそれは世の中としての背景なのでそっと置くことにして)あまり重苦しいものがなく、成功体験を積み重ねていきながらまとまる、というものが多かったと私は感じています。

ただこの本は、優しい雰囲気に包まれながらも、背負っているものが少し重かったりします。

そもそも糸の染色をすることになった男の子(主人公は女性です)は「飛び降りの巻き添えになり大けがをする」という体験をしています。そのファンの人に追いかけ回されるということにもなります。少しミステリーチック。ほんの少しだけどね。

タイトルの意味も、読めばわかります。確かに「まぼろし」を織った。

 

とまあ話の内容は読んでいただければいいとして(今日はぶん投げます)。

 

私はこの本を読んでどうしても涙が止まらなかったのです。

物語に反応したというよりは「舟華が機織り職人(物語とは違って機械織りだけど)の娘」であるという私の根本のところに触れてきたからだと思います。

そして何より「父が他界したことで廃業し、私にとって懐かしいものになってしまった」という部分が大きいと思います。

父が存命で細々とでも続けられていたら、ここまでの想いにはならなかった気がします。

田舎の家なので長男が仕事も財産も継いでいく家系で父が5代目なのですが、不景気だからって兄には継がせず自分の代で終わりと決めていたので兄は親不孝じゃないよwそんなわけで私は幼少期から「お前は大学までは出してやるからそこまでと思え」と言われてきました。まあ叔父とかもみんなそうだったから「そんなもんかー」って感じだったけど。言ってないって言われるけどNE!!!!!

 

皆様にとってなじみのない単語たちが、私にとっては懐かしくてほろ苦くてたまらない言葉になっていたことを、この本を読んで再確認しました。もうすぐ5年になるのにね。思い出があふれて止まりませんでした。

 

この本、私、一生忘れないんだろうな。

 

 

舟華