こんにちは yukiです。

 

親との関係において

「支配」と感じる経験をした人は

少なくないでしょう。

 

「支配」というと

強者が弱者に力を振るう

そんなイメージを持ちます。

 

それは必ずしも

親と子どもとの関係に

限らないのです。

 

配偶者や友人、部下、ペットなど、

自分より心理的に弱い立場の

人や存在に対しても

支配の関係が生まれることがあります。

 

支配されてきた人が次第に

他者を支配するようになる背景には、

心理的な安心感が関係しています。

 

相手が自分に反撃しないと感じると、

人は恐怖や不安から一時的に解放され、

 

隠されていた怒りが

表面化しやすくなります。

 

この怒りは、

長い間抑え込まれてきた

感情のエネルギーが

解放される形で現れるのです。

 

しかし、それが

適切に表現されずに

 

意地悪や嫌がらせ、

モラハラやパワハラなどの形で

発散されることがあります。

 

特に幼少期に

「いい子」であることを

求められた人は、

 

親の期待に応えようとして

自己表現を抑え、

感情を内に秘めがちです。

 

その結果、

大人になったときに

怒りや嫉妬を感じやすくなり、

 

自分より弱い立場の人に対して

否定的な態度を取ることがあります。

 

また、

親に支配されてきた人は

無意識に他人を上下関係で捉え、

 

自分より下だと思う相手の

欠点を見つけてイライラしたり、

 

見下すような態度を

取ったりすることもあります。

 

こうした怒りの本質は

 

実は

親に向けられるべき感情であることが

多いのです。

 

親に対する感情を

適切に処理しないままでは、

その怒りが他人に向けられ、

悪循環が続きます。

 

いくら

他人に怒りをぶつけても、

 

それが

本当に求めている解放ではないため、

 

スッキリと

癒されることはありません。

 

怒りの裏にある「悲しみ」を

見つめ直さなければ、

真の癒しは訪れないのです。

 

では、どうすれば

この連鎖を断ち切れるのでしょうか?

 

その第一歩は、

自分が経験した支配の構造を知ることです。

 

親に対して抱えている感情を認め、

それを手放すプロセスを経ることで、

自分自身の心が自由になります。

 

その結果、人間関係も

「支配」と「依存」ではなく、

 

対等で健全な関係へと

変化させることができるのです。

 

このように、

 

過去の家族関係が

現在の人間関係に

影響を及ぼしていることを

理解するだけでも、

 

人生に変化をもたらす

可能性があります。

 

支配と依存の関係から抜け出し、

互いに肩を並べて目線を合わせる

新たな関係性を築くことは

十分に可能なのです。

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