愛ありてこそ哀しい詩がうまれる真実だと信じる愛を抱くとき哀しい詩がうまれる愛に充ちた心にうまれた哀しい詩に自己陶酔して鑑賞できるから愛の対象を喪失したとき詩の心がとまる哀しい詩は現実と重なり心がバランスを失うから疑心暗鬼で彷徨いの果てに純粋な愛の感覚で育まれた真実は心から剥がれ落ちてしまう蜘蛛の糸に縋る術さえなく闇の中に無心の態(てい)で蹲り心は未来を閉ざすだろう信じ得る愛があり心が愛に充てるときのみ哀しい詩がうまれる詩とはそういうものだ