白いあの部屋に吹く風と共に
海の色が変わり
海を見ている
私の心も変わっていく
真冬の海は夜も昼も
怒涛のごとく
岸に寄せる波と
命の儚さに怯え
いつも泣いていた
桜が咲いた春の海は
磯の匂いに溶けた
エメラルドの海色が
微かな安堵へ私をいざなった
春が過ぎて
夏の初めの群青の海は
日常へと辿り着いた
波の色と私の心…
今のままで…
このままでいいから
でもやがてまた
海の色が変わる時
心の色もきっと
変わるのだろう
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