「前より白髪が目立つようになった…」
「最近、腰まわりが張ってだるい…」
そんなカラダの変化に頭を悩ませている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

年だから仕方ない?もともとの体質のせい?でももしかしたらその症状、「血行不良」が原因かもしれません。

私たちのカラダにさまざまな不調をもたらす「血行不良」。今回はその症状や原因、カンタンにできる予防法はあるのか?についてハーブ活用法を踏まえて解説みたいと思います!

 

あなたは血行不良?冷え性や代謝ダウンの原因を素早く発見!自覚症状を解説
 

こんな症状が当てはまる方は、もしかしたら「血行不良」かも?!あなたの状態をチェックしてみましょう!

■肩こりや腰痛、関節の痛み
血流が滞って体内の循環がわるくなると、疲労物質が溜まって筋肉が緊張状態になり、炎症や痛みをもたらします。
■冷え性
血液には“体温調節の機能”もあり、血のめぐりがわるくなると、心臓から遠い手足の末端に冷えを引き起こしやすくなります。
■むくみ
座りっぱなしなどで下半身の血流を促す“ふくらはぎのポンプ機能”が低下すると、血液が停滞して血管の外に水分がしみだし、むくみの症状がでます。

3つの例のうち1つでも当てはまる方は、血行がわるくなっているかもしれません。また、以下のような症状がある方も注意が必要です。
 

■吹き出ものができやすい
■目の下にクマがある
■目が充血している、目がかすむ
■便秘がち
■生理痛や生理不順がひどい
■ぶつけるとアザになりやすく、消えづらい
など

こうして並べてみると「当てはまる!」という方も多いかもしれません。でも、どうして「血行不良」の状態になってしまうのでしょうか?

 

血の巡りが悪いのは遺伝?…なぜ血行不良が起こるのか?

血行不良の原因にはさまざまなものが考えられますが、そのほとんどが遺伝などの生まれつきではなく、生活習慣によるものです。
では、具体的にご紹介していきましょう。

■運動不足
まず、運動不足からくる代謝の低下です。
人間のカラダは、筋肉を動かすことでポンプのように血液を押し流し、毛細血管のすみずみまで循環させています。
そのため、筋肉を動かさなくなると血液の流れが悪くなり、血行不良になってしまうのです。

■偏った食生活
極端な食事制限ダイエットや暴飲暴食などの偏った食生活も、要因のひとつです。
食生活が乱れると、筋肉の働きや血流を促す栄養素が不足し、血行がわるくなってしまいます。

■カラダの冷え
冷たい飲み物や空調の効かせすぎなどによるカラダの「冷え」も、良くありません。
冷めたお肉が固くなってしまうように、人間のカラダも冷やすと筋肉や血管が固くなり、
血管が収縮して毛細血管まで血液が行き渡らなくなってしまいます。

■過度なストレス、喫煙
ストレスや喫煙は自律神経の乱れを引き起こし、血液の循環調整機能を低下させます。
さらに血管を収縮させる「ストレスホルモン」が大量に分泌されるため、血液をながれにくくしてしまうのです。

 

こんなことまで!?血行不良が引き起こす症状と予防対策は?

 

「血行不良」をそのままにしておくと、どうなってしまうんでしょう?
そして、どうすれば予防できるのでしょうか?
起こりうる症状とその予防法を見てみましょう!

 

血管を鍛え血流をアップして白髪を予防しよう!

「最近、白髪多くなってきたけど…年のせいかな」
なんてあきらめている方、その白髪、実は血行不良によるものなんです。

血行不良の原因である偏食やストレスは、黒髪のもとをつくる「色素幹細胞」にダメージを与えやすい「活性酸素」を発生させる要因となります。そして血流が悪くなると毛根に栄養が行き届かず、「色素幹細胞」の働きを鈍らせてしまうため、黒髪のもとがつくられにくくなってしまうのです。

では一度白髪になってしまったらもう黒くならないのか?というと、そうでもありません。
白髪には2種類あり、
・色素幹細胞がなくなっている白髪
・色素幹細胞はあるが、うまく機能しないため白くなった白髪
このうち後者であれば、血行が改善されたときに黒髪に戻る可能性があります。

血行を改善し白髪を予防するには、生活習慣の見直しが不可欠。
亜鉛や銅などのミネラル豊富な食事を取り、タバコを吸う方は禁煙を、そして十分な睡眠を取りましょう。また、頭皮に刺激を与えるマッサージや、育毛剤も有効です。耳の後ろ〜首、こめかみ〜頭頂部、生え際〜頭頂部と、指で円を描くようにほぐすと効果が期待できます。

 

繰り返す痛む腰痛はストレッチで血液循環を正常に!

 

そして腰痛も、血行不良が原因になっている可能性があります。
血液は、筋肉に溜まった疲労物質を回収・代謝させる働きも担っているため、血流が滞り疲労物質が溜まりやすくなると、腰痛という症状となって現れることがあるのです。

腰痛は日常生活にも支障をきたす辛い症状。
血行を改善し腰痛を予防するには、ストレッチで固まった筋肉をほぐしましょう。

なかでも、効果的とされているのが「股関節」のストレッチです。

【股関節ストレッチのやり方】
①膝立ちの状態から、片方の膝が90°になるよう前に出します。
②両手を前に出した太ももの上に置き、股関節を前に押し出すように動きます。
③この状態で10秒キープします。
④前に出す脚を交代し、①〜③の順に行います。
※2〜3セット繰り返し

 

血液をしっかりながして血行不良を改善するスパイス&ハーブ3選

「生活習慣改善やストレッチがいいのは分かるけど、継続するのはむずかしい…」
そんな方には、カンタンで無理なくつづけられる「スパイス」や「ハーブ」を使った方法がおすすめです。

 

カモミール

カモミールは、ヨーロッパ(特にドイツ)で薬用としても使われているキク科の一年草ハーブ。
歴史は古代エジプトまで遡り、神様への供物や病の秘薬として使用されていたとも言われています。
リンゴのような香りで、リラックス効果のある「アピゲニン」という精油成分を含み、血行を促進し貧血予防や冷え性改善にも効果的です。
眠る前はあたたかいカモミールハーブティーで心身の緊張をほぐし、安眠とともに血行改善!なんて、いかがでしょうか。
参考:【あのクレオパトラも愛用⁉】カモミールの効能と美味しい飲み方&使い方

 

ヒハツ

ヒハツはコショウ科の植物。
こちらも古くは2400年前から薬剤として使用された歴史があり、果実がコショウと似た香りをもつことから、スパイスとしても利用されてきました。
ヒハツには毛細血管を強くする「ピペリン」という成分が含まれており、摂取することで血液を行き渡らせ、カラダをあたためる効果があります。今までコショウをかけていたメニューも、代わりにヒハツを使ってみるといいかもしれませんね。

 

シナモン

スイーツやチャイなどの飲み物に使用されるスパイス、シナモン。クスノキ科ニッケイ属の樹皮が原料で、こちらはなんと紀元前4000年ごろから使用の歴史があるそうです。
シナモンに含まれる「桂皮エキス」という成分には、血行不良の原因となる毛細血管の減少を食い止め、修復する効果があります。
おやつにシナモン入りのスイーツ&チャイで美味しく血行改善♪なんてどうでしょうか。
参考:世界最古のスパイス「シナモン」今の寒い時期にピッタリ!カラダに嬉しい効果とは!?

 

まとめ

ここまでをまとめると…

血行不良の原因は、生活習慣の乱れ
放っておくと、白髪や腰痛などを引き起こす可能性も。

その改善にはハーブ&スパイスを使った、続けやすい改善法がおすすめ  というお話です。
 

ハーブやスパイスで楽しく、美味しく血行改善ができるので、無理なくつづけられそうですよね。
手軽にできる血行改善、みなさんも毎日に取り入れてみてはいかがでしょうか?