あれは、確実に、あの瞬間に、自分のペン字人生が変わった、という衝撃的な出来事がいくつかあります。
今日は、それに関して書きます。
① ペン字には強弱がある、ということを知った
これは、衝撃レベル。
かれこれ11年くらい前の話。教えてくれたのは、先生です。
ペン字で三体を書いたものを先生に見てもらったのですが、それをちらっと見て、
「あなたの字、強弱つけるとよくなるわよ」
と一言だけおっしゃって、はい、とそのまま返されたのですが……
ペン字には強弱があるのか!!
というビッグバンくらいの衝撃(は言い過ぎ)があり、そこから急速に私の宇宙は膨張を始めました。
以来、手本を見る目が変わり、線の強弱を真似するようになりました。
また、毛筆の線を意識してペン字を書くようにもなりました。
② ペンの入り方が分かった
①の後、手本の強弱をよく見るようになったのですが、とある手本の平仮名を眺めていて…
何!?平仮名、細く入っているやん!!
ということに気づきました。
また、ペン字は、書き出しをトン、と置いてしまうと、その線はそれ以上太くはならない宿命に陥るということに気づきました。当たり前ですが、当たり前のことに気づいたのです。
そして、ペンの入り方で線が変わることを知りました。
当時、毛筆の筆の入り方にも随分悩んでいました。筆づかいを教えてはもらうものの、それがどうもうまく再現できませんでしたが(数年間)、意識して練習をするうちに、分からないことが、なんとなく分かってきたような、そうでもない感じくらいにはなり、それをペンに応用していくと、ペン字の線も変わってきました。
膨張しつつある宇宙に、新しく星が生まれるような感じでした。
大げさですみません。
③ つけペンの導入
衝撃レベルの出来事は、あと1つあります。
それは、つけペンを始めたときです。
なんやこのペンは!!
という衝撃の後、宇宙の広がりをさらに体感した出来事でした。
ペン字の明るい可能性が、まだまだ自分の先にある、と感じられる希望を持つことができました。
この3つは、自分のペン字人生で大きな変化をもたらしたのでした。
ただ、字形に関してなど衝撃レベルの気づきは、今もなお続いており(いつまで続くのだろう)、どこに果てがあるのかしれません。
一つ分かっているのは、「もうこれで終わり、全部分かった」という状態には、決してならない、ということです。
まだ見つかっていない新しい星がないか、探すような、そんな毎日です。
(しかし、実際に見つかると、なぜ今まで見つからなかったのか!という気持ちが湧いてくるので、メンタルが落ち、衝撃から立ち直るのに、数時間~半日くらいかかります。だいたい寝ると立ち直ります)