トレジャーハンティング その1 | さいちゃんの教会音楽な日々

トレジャーハンティング その1

 皆様、お久しぶりですm(_ _)m
 コメ欄を読んで下さっていた皆さんはご存知と思いますが、我がPCのハードディスクが重傷を負い、3月末から恐ろしく動作が不安定で遅いのをなだめなだめバックアップしていたのですが、4月末についに起動しなくなってしまいました。
 ハードディスクを換装し、OSインストールから全部やりなおしてPCは復活したものの、なかなかこちらのブログに取り掛かれずにいました。楽しみにして下さっていた方がいらっしゃいましたら、本当にすみませんでしたm(_ _)m
 イースター~5月までの期間には、3つほどどうしてもアップしたいネタがあるので、ぜひ書きたいと思っております。


 さて…この記事も実は「過去記事」、数日前の話。(日付はその日にしています^^)


 先日、シュテックフェルトでの合唱練習が終わったあとで、合唱団員のSさんが私のところに相談にやってきた。何でも、お父様が亡くなられて、その遺品である大量のクラシックレコードの処分に困っているのだという。「何枚ぐらいあるの?」と聞いたら、「300枚ぐらいは確実に…」とのこと(汗)
 今やCDの時代。レコードプレーヤー自体持っていない人も多く、引き取り手はなかなかない。業者もジャズ等のレコードは引き取ってくれてもなかなかクラシックのは引き取ってくれないというのだ。このままでは捨てるしかないので、本当にもったいないとのこと。
 「私、レコードプレーヤー持ってるから、すごく興味があるんだけど…」と言ったらとても喜んでくれて、欲しいレコードは無料で譲ってくださるという。そこで、早速今日、Sさんのご実家へ見に行ってきた。

LPhakkutsu1  家を引き払う準備をしているらしく、家具から物が出され、あちこちに積み上げられた状態の部屋。そしてレコードはこの通り…!
 きちんとジャンルごとに箱やファイルに収められ、整理されている。これだと300枚…あるかな!?と思った私だったのだが、何はともあれ作業に取り掛かる。
 当のSさんは、ヘルパーさんと一緒に隣の部屋で片づけをするからとのことで、ときどき様子を見に来てくれた他は、一人でゆっくり宝探しをさせてくれた。

 まず出てきたのが、ミュージカルやオペレッタ、ドイツ民謡やクリスマスソングのレコード。私の専門外なのだが興味はあるし、聴くのは好きだ。勉強のためにもらっておこうかな?とも思ったが、何せこの先どんなものが何枚出てくるかわからない。そこで、「どうしても欲しいもの」「保留」「いらないもの」の3つに分類することにして、さっそく保留の方に置いた。
 交響曲や協奏曲、室内楽の方では、全く私が名前も知らないようなオーケストラや指揮者、演奏家のものが結構出てきた。こういうのは判断に困ってしまう。私が不勉強だから知らないだけなのかもしれないし、後世に名が残るほどでなくてもいい演奏家はいるだろうから、単純に「知らないからいいや」と片付けるには躊躇してしまうのだ。この辺は職業病かもしれない…(苦笑)
 無論、知っているのもたくさん出てきた。例えばカラヤン、ベーム、フルトヴェングラー、モントウ、クナッパーツブッシュ、トスカニーニといった指揮者が、ウィーンフィルやNBC交響楽団を振っている「定番」の録音。ブーレーズのドビュッシー録音やコルトー&ティボー&カザルスのピアノトリオの録音。この辺は捨てられてしまうともったいないので、「どうしても欲しい」方へ入れる。

 途中で、裸のままのレコードがたくさん入った大きな箱が出てきた。中に小さな缶がいくつか入っている。ちょうどそれを見つけた時に、隣の部屋からSさんが様子を見に来てくれた。「あ、その缶はグラモフォンのレコード針よ。そして、その箱の中のレコードは78回転の当時のものなんだけど…」(注:グラモフォンに関してはこちら を参照)
 うひゃ~、実物は初めて見たかも。貴重!!とか思いつつも、いかなる私でもさすがにグラモフォンは持っていないため、この箱はスルーすることに^^;

 テーブルの上のレコードに大体目を通しただけですでに2時間近く経過。たまたま部屋に顔を出したSさんに、「そろそろ終わりそうよ」と声をかけたら…「実はそのテーブルの後ろの棚に、まだあるんだけれど…」
  覗いてびっくり@_@ テーブルに乗っかっているのと同じぐらいの量のレコードが棚の中&棚と棚の間に置いてあるではないですか!!(写真は一部のみ… 実際の量はこの倍ぐらい^^;)


LPhakkutsu2
LPhakkutsu3
 

 ……これって、300枚という量ではないのでは……@_@;

すみません。甘く見てましたm(_ _)m

しかも、こっちにこそお宝が多く隠れていたのである。何せ、サヴァリッシュが指揮したワーグナーオペラの、バイロイト音楽祭での録音やら、ベームのモーツァルトの「魔笛」全曲録音、フルトヴェングラーのベートーヴェンの「フィデリオ」全曲録音なんかが次々に見つかったのだ。ピアノ曲、合唱曲もいろいろ出てきた。
 ありがたいことに、運搬の心配はしなくていいとのこと。Sさんのご主人が車で私の家まで運んでくれるというのだ。でも、すでにもうかなりの量が「どうしても欲しい」グループに入っているというのに…ひえ~(汗)

 3時間経過して、結局仕事に行かねばならない時間になったので、Sさんに「残念だけど、全部見られなかった…」と言ったら、月曜日にもう一度見に来ていいよと言ってくれた。
 というわけで、お宝発掘は来週に続く…^^; にしても、こういうお宝な音楽が普通に流れている環境の家に育ったSさんが、ちょっと羨ましいなぁと思う私なのであった。