サピックス以外の塾にも言及しているが、
今回はサピックスに関する内容についてのメモ。

 

■「SAPIX(サピックス)は入室テストでセレクションをしているから合格実績が高い」

という通説は本当なのだろうか。

 

本当ではない。

SAPIXの広野雅明教育事業本部長はこうコメント「8割、9割は合格します」。

私も入室テストのハードルは低い印象。4割とれていれば合格点(新小1時点)となっている。

 

合格実績が優秀層を呼んでいるが、それにより確実にSAPIX側も知見を高めており

更なる合格者を生みだす循環がなされている。

 

■SAPIXの2023年の合格実績を見ても、6,730名のうち、男子御三家合格者は開成(偏差値72)274名、麻布(68)が197名、武蔵(65)が61名。女子御三家は桜蔭(72)が197名、雙葉(67)が51名、女子学院(70)が149名。合計929名だ。つまり御三家に合格するのは全体の13%程度なのだ。

 

都度都度コース数は変動するのでおおよその計算として以下。

 

6年 約6,700人

全校舎のコース数が約400→6,700人÷400=16.8人

αコース数が約100→16.8×100=1,680人

α1コース数が約45(校舎数)→16.8×45=756人

 

合格者数929から、α1コース756人を抜いた173人を

α2以下のクラス人数924人で割ると

18.7%

 

<サピックス御三家合格率>

6年全体      13.8%

全αコース在籍者  55.3%

α1コース在籍者 122.9%

α2以下のαコース在籍者 18.7%

 

計算上α1とそれ以下でかなりの差に。

当然、もし御三家を目指すのであれば、α上位にいないといけない。

 

サピックスでなくても、各塾で適切な指導の下であれば、受かる子は受かると思う。

それでもなぜサピックスに通塾するのか、

それは、

(数度しかないサピックスオープンで他流試合をせずとも)

いつものクラス順位で合格可能性が図れるほどのメンバーがサピックスに揃っているから。

 

サピックス、これにあぐらをかかず、もっと保護者を楽にしてほしい。

そのためにも他塾は、自社育成の生徒でサピックス1強を崩してほしい。

けど、サピックスで上位にいればヤキモキせずに済むという利点が崩れるジレンマ。

 

 

■一方、中堅校の合格数も多く、男子校の東京都市大学付属(53)は381名。女子校の恵泉(55)は108名。中堅校を目指す生徒もたくさん通っている。要は幅広い学力層の生徒がいるのだ。

 

アルファベットコースも、高い実績なのか?

6年 約6,700人

αコース 約1,680人

アルファベットコース 約5,020人

 

追いつかないのでいったんここまで。

 

※2024/02/08 追記

 

 

 

 

↓以下を参考にいたしました。ありがとうございます。