昭和元禄落語心中寄席に行ってきました。 | 樹々のあいま。

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雲田はるこ先生原作の漫画、『昭和元禄落語心中』

 

人間の業や愛憎、芸に生きる人の苦しみ、孤独。それらが描かれた物語に、アニメ版ドラマ版もすっかり夢中になってしまいました(もちろん原作も言わずもがな!)。

 

2018年の冬ドラマとしてNHKで放送された、岡田将生さん主演のドラマ版。

 

この度そのDVD化記念ということで、ドラマで登場した落語などが披露される寄席の浅草演芸ホールVer(Verという呼び方が適切かはわかりませんが…)の方へ行ってきました!

 

アニメに出会ってから実際にちょいちょいと寄席や落語会に行くようになった、まさにアニメの影響を受けて、な一人の私です。

 

開場間もなく到着した浅草演芸ホールは、人、人、人!

 

どうやら朝9時から整理券が配られていたよう…人気の高さが伺えます。前売りを見せて整理券をいただき、入場。

 

ホール内はすでに人でぎっしり。

当日券で入られた方々の立見で通路もなくなるほどの盛況ぶりです。

 

 

DVD化記念ということで作品ファンの方が多く、師匠方も落語心中ネタやドラマ撮影の裏話などを惜しみなく披露してくれました。

 

  • 寄席は毎日興行しているので撮影できるのは興行が終わった夜10時頃~朝9時(11時だったかな?ちょっと記憶が曖昧です、すみません)に撮影を強行したこと。
  • 芝浜の稽古を付ける時、竜星くんに「頑張って!」とエールを送ったら岡田くんが「僕にはなかった…」としょんぼりしたということ。
  • 夏の暑い時に暗幕をはって夜のシーンを撮ったので、とにかく皆早く帰りたかったこと(笑)。
  • 育三郎さんはミュージカル俳優で歌がうますぎるので、「野ざらし」の小唄がビブラートが付きすぎて撮りなおししたこと。

 

…などなど。

 

また「今日が初寄席という方も多いので」ということで、落語豆知識などもたくさん教えてくださいました。

 

 

この寄席が行われた1月31日は浅草演芸ホールと池袋演芸ホール両方同時開催だったわけですが、両方行きたいのになんで同じ日、同じ時間なの?と思った方も多い筈…。

 

落語は10日ごとに入れ替わり31日間ある月は特別興行をやる日なっているのだそう。

 

「よいちかい」という言葉を聞いて『夜(の寄席)一(つ)』という意味なのかなと思う浮かべたら『余一会』

なのだとか。なるほど!余った一日という意味なのね!

 

特別興行は31日に行われる!

 

ということを知っていると、これから先31日のある月に何があるのかな、と楽しみが一つ増えますね。

 

 

 

そして原作者の雲田先生を含めた座談では、様々なお話を。

 

「死神」の噺の方に物語が引っ張られていった、というのは印象的でした。菊さん、そして八雲を象徴するような、魅入られてしまうような感じでしたよね…!

 

先生は元々落語が好きで寄席に足を運んでいたけれど、その頃はまだお客さんが少なく「寄席に足を運んでくれるような漫画が描けたらな」と思われたそう。

 

まさにまさに、そういう人が、私も含めたくさん増えたと思います。

そして、落語そのもののファンになった方も増えたと思います。

 

エンターテインメントの力って、そしてそれらを生み出す方々の力って本当に凄いと思うのでした。

 

 

 

皆さんの面白い枕や噺、そして作中に登場した「初天神」や「野ざらし」で作品にも想いを馳せ、雲田先生の座談、魔法のような曲芸で歓声を上げた後は、いよいよ大トリ、柳家喬太郎師匠の「死神」。

 

師匠、枕でどっかんどっかん笑わせてくれます。

恵方巻やらバレンタインやら…もう次から次へと話が止まらない!(笑)

あまりにも笑いに包まれた中で「本当に死神やるの~?」となり…これまた会場大爆笑。

 

岡田くんに「死神」の稽古をつけた喬太郎師匠ですが、とてもあのゾッとする「死神」になる空気がありません(笑)。

 

しかし会場中を大爆笑に包みながら始まった「死神」。

あじゃらかもくれんてけれっつのぱあ

をあじゃらかもくれんたかなわげーとうぇい

に変え、八雲の「死神」とは違う方向になるのだろうか?と笑っていたら…

 

後半に再び登場する「死神」に、会場中が息を飲みひんやりと空気が変わったのを感じました。

あんなに大きく皆腹を抱えて笑っていたのに、外の霙のせいもあるのか、足元からすぅーっと冷えてくる。

暗闇の中いっぱいの蝋燭と、死にたくないと必死で火を移そうとする男。それをじっと見つめている死神が見えました。

 

空気をガラリと変えてしまった喬太郎師匠。

圧倒的存在感、というほかありません。

 

 

思い切り腹を抱えて笑う、心底笑う、ただただ楽しい。

そういう時間を得ることがなかなか難しい時代だなと思います。

お腹を抱えて笑って、バカバカしさを吹き飛ばして、ああ楽しかった、面白かった!と活力になる、そういうことが大切で貴重だなと思う時間を過ごしました。

 

九代目八雲こと与太郎が「こんないいモンが無くなる訳ねぇべ!」と言いますが、その通りですね。

 

身一つで人を笑わせ、泣かせ、世界に引き込む。

本当に凄い仕事だなと思います。楽しかった!そして面白かった!

 

「今日だけにとどまらず寄席に足を運んでほしい」と仰ってましたが、今日のような落語を見せられたら絶対にまた足を運ぶ!と決心しちゃいますよね。

 

笑う、ってこんなにいいもんなんだな、と心の底から感じる寄席でした。

素晴らしい時間をありがとうございました!

 

 

 

おまけ。

山崎育三郎さん、竜星涼さん、成海璃子さんからの見事なお花!

 

 

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