ons's meal style 主宰
愛犬との柔らかな瞬間を提案する稀月な日々・ Carbuncle Style
犬の食事療法インストラクター師範のさゆ です。
犬の食事療法を始めてから、聞かれる質問の一番は!!
『わんこに○○○って大丈夫?』
私たちが食べるものの多くは、わんこたちも食べれるのですが、どうしても『犬の餌はドッグフード』という考えが定着しているので、ちょっと意外なものが入ると大丈夫?と思ってしまいます。
ここでは食材ごとに効果や効能、与えるときの注意事項をお伝えしていきます。
今日の食材は『大麦』です
大麦は人類最古の作物の一つです。
原産地は西アジア地域とされており、9000年前のメソポタミア文明の栄えた頃のイラクにある遺跡からも発見されています。
エジプトでは農耕が始まった紀元前5000年頃には、小麦とともに大麦も栽培されていたと考えられています。
日本には1800年ほど前の3世紀頃に中国から朝鮮半島を経て伝わったとされています。
その後、奈良時代には全国で広く栽培されていたようです。
日本では現代に至るまで麦茶、ビール、味噌、醤油、焼酎など身近なものに多く使われています。
その豊富な栄養価も古くから認められており、特に食物繊維の含有量は白米の20倍以上、玄米の約3倍、食物繊維が豊富と言われているサツマイモの5倍以上と農産物の中ではトップクラスです。
穂の形状によって『六条大麦』と『二条大麦』に分かれ、広く食用としているは『六条大麦』で『二条大麦』はビールなどの原料などに使われています。
穂を上から見て穀粒が二列に並んでいるものが二条大麦、六列に並んでいるものが六条大麦と言われます。
皮の有無によって『皮麦』と『裸麦』という分け方もあり、外側の皮が離れにくい種類を皮麦といい、収穫の時点で皮が離れてしまうものを裸麦と言います。
皮麦は主に関東や北陸地方、裸麦は四国の瀬戸内海側や九州地方に多いようです。
品種や加工、食感や形状、色目などの違いによって『押麦、丸麦、はだか麦、米粒麦、もち麦、ヴィタバレー』など、商品名や表記は異なりますが、全て『大麦』です。
大麦に豊富に含まれている食物繊維の特徴は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がほぼ同じくらいのバランスで含まれているため、大麦の食物繊維は良性食物繊維と言われます。
水溶性食物繊維は水に溶けやすく小腸の中でドロドロの状態になり、体内に摂り入れた食品の移動が緩やかになり、糖の吸収速度を緩やかにしたり血中コレステロールの上昇を抑制します。
不溶性食物繊維は水に溶けにくい上、水を吸収し数倍に膨れ、膨張した食物繊維が腸を刺激することにより蠕動運動が活発化し便秘を改善します。
大麦の食物繊維にはβ-グルカンという成分が含まれており、この成分にもコレステールを下げたり腸内環境を改善する働きがあります。
β-グルカンには他に免疫力を高める効果やガンを抑制する効果もあるとされています。
大麦にはカルシウムやカリウムをいったミネラル分も多く含んでいます。
精白米と比較するとカルシウムは約3倍、カリウムは約2倍含まれています。
骨を強くする働きがあるカルシウムは不足しがちな栄養素と言われています。
カリウムにはナトリウムを排泄し血圧を下げる効果があるとされており、いずれも体にとって大切な栄養素です。
■ 消化の促進
麦芽に含まれる2種類のデンプン酵素が、デンプンの消化・分解機能を促進します。
麦芽の水溶成分が胃のタンパク酵素や胃酸の分泌を促進する働きがあると言われています。
■ 解毒効果
大麦の苗の汁には殺虫剤に使われている有機リンの解毒作用があると言われています。
■ 血糖値の降下
麦芽の抽出物には持久性血糖降下作用があるとされています。
■ 潰瘍の抑制
大麦には皮膚や粘膜の潰瘍を抑制する成分が含まれていることがわかり、潰瘍抑制剤としての使用に期待が寄せられています。
古くから消化を助けるという薬効がよく知しられています。
東洋医学でも古くから胃腸の機能を改善し、消化を助ける漢方薬として使われています。
大麦は東洋医学では『微温性』と言われています。
外皮は『涼性』となので、外皮ごと使われる場合には『涼性』と考えると良いでしょう。
いろいろな体質タイプのわんこに召し上がって頂けますが、胃腸の負担になりやすいとされているため、お薬を服用しているわんこや体調不良、胃腸虚弱のわんこにはオススメできません。
東洋医学的な効能は、この微温性(涼性)の性質、豊富な食物繊維、他にも多く含まれているビタミンB群やカリウム、カルシウムによるものが多く認められているようです。
■ 益気調中 (えっきちょうちゅう)
元気を高めて胃腸の機能を改善します。
東洋医学で言う『元気』はエネルギーの源という意味があります。
■ 強身養血 (きょうしんようけつ)
造血を助け、体を丈夫にします。
■ 涼血利水 (りょうけつりすい)
血中にこもった熱を収め利尿作用を高めます。
■ 寛腸消積 (かんちょうしょうせき)
整腸作用により腸に溜まった堆積物を解消します。
■ 清熱消渇 (せいねつしょうかつ)
体にこもった熱を収めます。
糖尿病を改善すると言われています。
■ 炊くだけ麦ごはん
基本は普通に炊くだけです。
水加減だけ注意しておくと、おいしくて栄養たっぷりの麦ご飯が出来上がります。
全部を麦にするより、白米や5分つきや3分つき玄米を足したほうが食べやすくなります。
『水の量は麦の2倍』ということだけ覚えておくと良いでしょう。
1) 普段通りの量でご飯を炊く準備をします。(炊飯器にお米を入れ水を入れる。)
2) そこへカップで大麦を好きな量入れます。
3) 入れた大麦の2倍量の水を加えます。
4) 30分から1時間ほど置いてから炊き始めます。
5) 炊きあがったら底から上下を返すようによく混ぜます。
■ 煮込むだけ麦粥
消化を助ける効果を活かしてお粥がわんこにはオススメです。
玄米水やスープ、野菜やささみなど一緒に煮込むと雑炊やリゾット風にもできます。
1) 大麦はさっと洗います。
2) 鍋に大麦と5倍から6倍の量の水を入れます。
3) 中火にかけ沸騰したら弱火にして30分ほど煮込んだら出来上がりです。
◇ 胃腸の負担になりやすいとされているため、お薬を服用しているわんこや体調不良、胃腸虚弱のわんこにはオススメできません。
◇ 腸内菌相の改善、免疫力の向上、コレステロール低下、アレルギー予防、生活習慣病の予防・改善に効果が期待されている。
◇ 『もち麦』はβ‐グルカンを多く含むことで、免疫力を向上するなどの効果が期待されることで人気となっている。
◇ 注意事項 ◇
・どんなに身体に良いと言われるものでも、与え過ぎは体調不良の原因となります。
・ドライフードしか食べたことがない、お薬を服用している場合は、
・お野菜はペイストにして頂き、給与量はティースプーンに半分以下からでお願いします。
・給与量は少量から、お腹の調子と相談して、少しずつ増やしてみて頂ければです。
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