想いは

どうなる


残り香のように

消え残る





これは

正塚先生の

俗に言うと

一目惚れ物語

なんじゃないかと思った


友達へのLINE

物語の中に

今置かれている

現状への

中にいるものとしての

静かなる決意を

受け取った





物語に戻ると


説明できない能力を持った者達の

出会うべくして出会ったことから

物語が展開する


ふたりは

斬首されたメアリー・スチュアートの

形は残ってない想いを受け取って

遥かな時を超えて

開放させる


掘り起こされた

壺のハートや

首飾りは

数少ない形に残るもの


だけれども

その扱いは

気になるぐらいにぞんざいな

気がしたけど


想いは形に勝るということなんだと思う


ジグソーパズルの辺が合うように

事が起こるたびに

同じ想いを共有するふたり


そうか

そういうことか


比翼の鳥

連理の枝

なんて

正塚先生らしからぬ

唯一無二のふたりを表す言の葉を


揶揄するかのように

ほのめかすように

言わせてるのも


ハリーらしくて

好きだなぁ




抱擁や

直接の言葉はなくとも

歌わせることで

想いを

語らせる




手を取り合ってではなく

同じ方向を見て

前に立ちはだかるものから

守るように

進みゆくふたり



最後が

この作品で良かった


心からそう思う