以前、TVの製作会社の方が取材に来たことがありました。
「極道の結婚式をプロデュースしたら、どんなプロデュースを考えますか?」
そのときにお話した内容なんですが、
映画にしたら面白いだろうなぁと、ずっと思っているプランがあります。
っていうか、実際にやってみたい!
ちょっと恐いけど・・・
今日はその内容に、少し脚色を加えて披露しちゃいます。
〔プロローグ〕
極道の娘と、一般人が恋に落ちました。
二人は強く惹かれ合い、
結婚したいとお互いに思うようになります。
でも、娘は自分が極道の子供だということを、彼にずっと隠していました。
そして、親にも一般人との結婚は認めてもらえないのではないか、と悩んでいたのです。
娘は、父の職業にずっと反発して育ちました。
最近になって、ようやく少し打ち解けてきたものの、
また結婚の話で、親子がいがみあってしまうのではないかと、不安は隠せません。
ある日、彼からプロポーズされた娘は
思い切って父の職業のことを打ち明けます。
彼は「お父さんの職業なんて関係ないよ。
君を産んでくれた親なんだから、一言感謝を伝えて、結婚を申し込むよ」
とやさしい言葉をかけます。
娘は、嬉し涙を流しながらも、
彼に「もしも」のことがあるかもしれない、と心配はつのるばかり・・・
そして、顔合わせの日がやってきます。
緊張の面持ちで家に上がり、
「結婚させてください!」と頭を下げる彼。
憮然とした表情の父親。
横で心配そうに見守る、母と娘。
父が、彼に近づきました。
思わず、声を上げそうになった娘。
父は彼の手を取り、小さな声で
「娘をよろしく」とつぶやくように言葉を発します。
あとは声になりません。
「ありがとう、お父さん、ありがとう・・・」
娘の声も、涙でかき消されます。
そして、結婚式当日がやってきました。
・・・と
ここからが、ウエディングプロデューサーの本領発揮なのですが、
長くなってしまうので、続きはまた次回
※このお話はフィクションです。