全国24チームで予選ラウンドに挑戦し、上位3チームが鯖江に集結して開催したサイバーセキュリティ教育プログラムCyberSakura決勝ラウンド。
第1回を3月26日(土)に、サバエシティホテルで開催しました。
3チームとも前日夕方に鯖江入り。
コロナ禍で2年の学校生活を過ごしている中高生。久しぶりの遠路がとても嬉しかったそうです。鯖江に来ることが旅行になったようで、無事鯖江で開催できて本当に良かったです。ギリギリまでオンライン開催になるリスクとのせめぎ合いしていましたが、現地開催を決め切って良かったです。
決勝ラウンドは26日午後からだったので、午前中は西山公園に行ったりゆっくり鯖江を堪能してもらおうと思ったのですが、あいにくの雨。
しくしく。でも、宿泊も決勝会場がサバエシティホテルだったので、道の駅近いしお土産を買いに行って楽しんでたみたいです。
レッサーパンダが大好きな人がいて、雨の中西山動物園にも行ってたチームもいたようです。レッサーパンダ、かわいいですよね。
何回見ても飽きません。
こういう競技やコンテストは、だいたい最終プレゼンや最終審査会等の会場は東京です。
私も審査員で東京に行ったりしますが、鯖江の地域活性活動をしているNPO法人エル・コミュニティが主催しているんだから、決勝の場はもちろん鯖江で。これはこのCyberSakuraを開催すると決めた時から決めていました。
競技スペースで準備したら、開会式。
ドキドキしますね。
垂れ幕の in SABAE は私のこだわりポイントです。
インターン生清光くんが作ったオープニング動画。
さくっと作れてしまうのがすごい。
主催挨拶は、正一くんから。
CyberSakuraのメイン担当として、1年以上関わってきましたからね。第1回に向けて。
スポンサーである、ノースロップグラマンジャパンの代表 オム・プラカシュさんの挨拶。動画でメッセージをいただきました。
ほぼ英語。
そして同じく、ノースロップグラマンジャパンの武田さんからもご挨拶いただきました。
このCyberSakuraを運営していくにあたり、武田さんとずっとやり取りして進めてきました。バイリンガルなので、いつも英語を日本語に訳していただいたりとお世話になっております。
決勝ラウンドのレフェリーとスタッフ。ict4eの原さんとエル・コミュニティスタッフです。
私は今回閉会式で挨拶しないといけなかったので、司会はパスして清光くんに司会の座を渡しました。
おそらく初司会。開会式、閉会式のスライド作成から司会原稿をしっかり作っても、当日にいろいろ変更があるもんです。司会は臨機応変に対応できる能力も必要なのですが、急な変更にもしっかり対応してくれました。
決勝に挑んだ3チームのご紹介。
予選1位、武蔵中学校。
予選2位、奈良高専。
予選3位、渋谷中学校。
※真ん中の一番キメてるのは、コーチです。笑
3チームともとっても元気。
そして、競技スタート。
スタートした瞬間すごいスピードで自分たちのブースに移動する学生達。
競技中は、大人はアドバイス一切不可。コーチも、遠目で見てるだけ。
最初にトラブルがあったりしてバタバタしましたが、なんとかリカバリー。
鯖江市の佐々木市長も見学に来られました。私ではうまく説明できないので、代わりに何をしているのかたける君に説明してもらいました。
競技時間は3時間30分。
トイレに行くときも、スタッフに声をかけてじゃないといけません。
仕切られた空間で、チームメンバーとだけ会話をしながらセキュリティ問題を解いていきます。
途中、1時間経過、2時間経過したタイミングでその時の各チームポイントを司会がアナウンス。
自分たちがどれぐらいポイントを獲得していて、他のチームがどれぐらいなのかが分かります。
予選ラウンドより内容が難しくなっているのでとても苦戦したと思いますが、最後まで諦めずに挑んでいました。
そして、最後はカウントダウンして終了し閉会式へ。
どきどきの結果発表の結果はコチラ。
第1位:奈良工業高等専門学校(チーム名:たけのこ)
第2位:武蔵高等学校中学校(チーム名:チーム福籠)
第3位:渋谷教育学園渋谷中学校(チーム名:Shibuya Squad)
おめでとうございます!
2位、3位のチーム、悔しさはあったと思いますが、全国3位なので。
決勝ラウンドにきてる時点で凄いのです。しかも中学生で!全国の高専生よりポイントとっての決勝進出ですからね。
優勝したチームには、土直漆器さんの漆タンブラーをプレゼント。
そして、全員にCyberSakura Tシャツと梵の純米酒カレーもプレゼントしました。(カレーは梵さんご提供)
地域色を少しでも出したくての賞品です。
鯖江での2泊3日、楽しんでいただけたでしょうか。
決勝ラウンド終了後はラポーゼかわだで温泉入ってゆっくりしてもらったのですが、気分転換になったのであれば良かったです。
熱戦、本当にお疲れ様でした。
第1回、無事終了しほっとしています。
一番大変だったのはメイン担当した正一くんだったと思いますが、第1回は何から何まで1から創らねばならず、「創る第1回」でした。
次、今年7月から募集を開始する第2回は、「回す第2回」にしたいと思います。いろいろと改善点も出てきたので、次はちゃんと回してみようと思います。
そのため、第2回で規模を大きくすることは考えていませんが、確実に第2回は開催するので、全国の中高生に応募してもらえればと思います。
今回決勝ラウンドに出場した3チームはなかなかの強者です。
2位、3位のチームはリベンジに燃えていますし、切磋琢磨しながらサイバーセキュリティ学んでもらえればと思います。
決勝パンフレットに記載した挨拶文
この度は、サイバーセキュリティ教育プログラムCyberSakuraにご参加いただきありがとうございました。
そして、決勝ラウンド進出おめでとうございます。
ここ数年、地方紙を見ていても、サイバー攻撃に関する記事がとても多くなりました。
自治体、学校、そして企業がサイバー攻撃にさらされています。
東京商工リサーチによると、2021年に上場企業とその子会社で起きたサイバー攻撃による個人情報流出事故数は過去最高になり、「ウイルス感染・不正アクセス」による流出が5割を占めるそうです。
その他にも、国同士によるサイバー空間での争いも頻発しています。
対岸の火事の話ではなく、身近にその脅威は迫ってきています。
しかし、その脅威から守ることができる人材が世界的に足りていません。
今回、サイバーセキュリティ教育プラグラム「CyberSakura」を通して、サイバーセキュリティとは何か、そして守るとはどういうことなのかを知っていただけたと思います。
サイバーセキュリティに興味が出て今後も学んでみたい。と思った方は、是非今後も学び続けてほしいと思います。
そして、日本の、世界を守る人材になってください。
誰かのために「守る」行動ができる人になってほしいと願っています。
参加いただいた中高生、そしてコーチ。
中高生をフォローしてくださった技術メンターの皆様、ありがとうございました。